農学なぜなぜ? 秋になると木の葉の色が紅葉(こうよう)になり、冬に葉っぱが落ちるはなぜ?
 葉が落ちるのにも理由があるんだ。
樹木には、一年中葉っぱが緑色をしている常緑樹(じょうりょくじゅ)と秋に葉っぱが紅葉(こうよう)になり冬に葉を落とす落葉樹(らくようじゅ)があります。
では、木にはどうしてこのような違いがあるのでしょうか?みんなもいっしょに勉強しよう!

 
<落葉樹(らくようじゅ)>
冬に葉を落とす樹木を落葉樹(らくようじゅ)といいます。では、落葉樹(らくようじゅ)は、どうして葉を落とすのでしょうか?
植物の葉は、光合成を行う大事な場所です。植物は、光合成により必要な栄養分を作っています。だから、葉を失うのは、鳥がエサを食べるくちばしを失うようなものです。それでも、ある期間、葉を落とすのは、何かあるに違いありません。
落葉は、寒さが厳しい冬か、水分の乏しい乾季に起こります。葉には、光合成を行う働きの他に、根から吸い上げた水分を葉の気孔から蒸発させる働きがあります。寒さが厳しく水分を十分の吸収することができない冬に葉を落とすのは、水分不足で枯れてしまわないためです。
 
<常緑樹(じょうりょくじゅ)>
常緑樹は、一年中緑の葉をつけていますが、常緑樹(じょうりょくじゅ)が育つ場所は、一年中湿気が多い場所(熱帯雨林:ねったいうりん)や冬も暖かい場所(温帯:おんたい)、その他に意外かもしれませんが、すごく冬が長い場所(亜寒帯:あかんたい)や高地です。
これは、葉を作る力を夏だけでは、十分回収できないため丈夫な葉を作って長期間利用する常緑樹(じょうりょくじゅ)の方が向いているからです。


おさらいクイズにチャレンジ! 他のナゾも見てみよう!
なぜなぜのトップにもどる▲