農学なぜなぜ? 森や林の木をいっぱい切ってたら、森林はどうなるの?
 森と上手にくらしたいね。
むかしは、世界の陸地の3分の2を森林が覆(おお)っていました。しかし、現在では、3分の1に減少しています。
減っていく森林と人間は、どのように付き合って行けばよいのでしょうか?みんないっしょに考えよう!

 
<自然林>
自然のままで、生えている森林を自然林といいます。自然林は、植物(生産者),動物(消費者),菌界(分解者)の複雑な生態系の 中で何千年という時間を育んできました。これまで、このような自然林は、人間の家や家具などの材料や、紙やテッシュなどの原料とされ、多く伐採(ばっさい)されてきました。
また、熱帯雨林(ねったいうりん)では、商業的な木材伐採、大規模な農地造成、移住事業、火入れ開墾(かいこん)すなわち非伝統的な焼畑(やきはた)農業などによって、多くの森林が壊されてきました。
 
<択伐林(たくばつりん)>
自然の環境をこわさずに少ない費用で必要な木材を生産する方法は、森林を択伐(たくばつ)することです。
択伐(たくばつ)とは、その地域の森林の木を研究(けんきゅう)して、成長の早さや自然の植生(あるいは,植物の集団)の移り変わりを調べ、長い期間の計画を立てて木を少しずつ抜き伐りすることです。このような択抜をとおして管理されている森林を択伐林(たくばつりん)といいます。
 
<皆伐一斉林(かいばついっせいりん)>
森や林の一部をいちどに伐採(ばっさい)することを皆伐(かいばつ)といいます。そこに苗木を植えて育てると、同じ年齢の木の集まった林ができあがります。それを皆伐一斉林(かいばついっせいりん)といいます。皆伐の面積があまり広いと土が流れたりして環境によくないので、林を列状に伐るなどの工夫がされています。


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