環境修復学21@岩手大学

担当教員: 溝口勝(東京大学)

【講義】2021/10/27-28
時限:水3,4,5コマ, 木1,2コマ


【講義の質問・コメント】

木2コマ

  1. 講義とあまり関係ないのですが、水田に設置している水位計や水温計はおいくらくらいするものでしょうか?
  2. 実際に現場へ行ったことのない人間が政治家などの立場になったときに、経験が無い為に理想論やイメージで考えることしか出来なくなるのではないかということや、専門分野に特化する時代の流れから専門外の分野に疎いまま社会に出る人が多いということを取り上げる所にかなり共感した。専門分野があまりにも細分化され高度になってきた影響なのかと思った。
  3. これからの農業IoTでは、情報基盤整備が重要であるということを理解することができた。また、何かしらの事柄を調査する際には、直接現場に向かい、何かを体験したり感じたりすることが大切なのだと分かった。自分には関係ないと頭ごなしに物事を決めつけるのではなく、挑戦、触れてみることで新しい視点から物事にアプローチできると思うので、挑戦することを怖がらずに、今後の学生生活を送りたいと思った
  4. 現場に行くことの大切さを学びました。また、現場を知らない人が将来政治を動かして行くのかと思うと少し不安になりましたが、他人事ではないと思ったので、私も自分の専門以外についての興味を幅広く持ちたいと思いました。
  5. 原発について私は講義を受けたことがなく、原発について、原発事故と政治家の対応について、考えさせられる内容でした。また、私自身、大学に進学して初めて農村を訪れ、農家さんと会話した際に学んだことは沢山あったので、横井さんの農業について学びたければ、農家さんに聞けという考え方には納得しました。
  6. 飯館村が置かれていた現状などを知り、心が痛くなりました。実際に現地の人と話せる機会はめったにないので、そのような場があるのは貴重な体験ができると感じました。
  7. 2コマ目での講義では大学生の講義に対する姿勢についての問題を東大生のエピソードを例にして聞きましたが、他学部の人間が別分野の知見を深める重要性を再確認させられた。確かに原発事故に関してもリスクへの無関心から生じたようなものである。このような問題の根底にあるのが狭い分野でしか物事を考えられないことにあるのかもしれない。
  8. 東日本大震災が起こり、わずか五日で団体を設立したということでとても行動が早いと感じました。現場でどんなことが起きているのかわからない中で行動することは、大変なことのように感じますが、まず自ら行動することが大切なことだと思いました。
  9. 福島の原発事故で、非常に農業面でも土壌の汚染など様々な被害が出たが、今受けている環境修復学という講義は本当にこのためにある学問であると感じた。そして、その解決のためには、ただ研究室で調べものするだけでなく、実際に現場へと足を運び、調査することが不可欠だと考える。
  10. 福島県飯舘村の汚染された土壌をどうにかしようと沢山の人が知恵を絞って方法を模索していて、この方法しかないと思うのではなくもっといい方法はないのかと色んなアプローチがあったことを知ることができました。いい除染方法が見つかったとしても、それを理解してもらうのもまた大変であったことがわかりました。
  11. 私は農家さんと一緒に米を作るサークルに所属している。その為、お世話になっている農家さんが水量を自動で調整する機械を導入したが、あまり自分のニーズに合っていなく使っていないという話を聞いたことがある。現場を見ずして、問題が解決しない例を見ているように感じた。大学に来てから、農家さんと関わる機会が多くあり、農家さんがリアリストだと感じている。農家さんが抱えている問題を机の上から問題を考えても、問題は解決しないのだなと思う。
  12. 講義内で、現場を見ないといけないといけない、ということをおっしゃっていたが、確かにその通りだなと思った。東日本大震災が発生した小学生の時、まだ瓦礫が残っている状態の岩手県沿岸部に訪れた際に、テレビでは得られない恐怖を覚えたことを思い出した。また、大学で獣害対策の手伝いをさせてもらった際も、地域住民の方々を話を聞くことで知らなかったことや意識の差を感じることができた。私はどちらかと言えば現場に出る方が好きなので、今後も積極的に外に出たいし、自分の専門分野以外のことも知っていきたいと思った。 ただ、勉強をしなければ何も始まらないと思うので、どちらも両立させていきたいと思う。
  13. 1コマ目でも触れていたように、農業の調査のみでなく福島の放射能の問題についてなど、すべての分野において現地で調査、体験をすることでしか分からないことがあり、その経験が非常に大切であると感じた。
  14. この講義では福島の飯館での活動を例に復興と地域振興について学びました。除染に関することは何年か前まではよく注目されていましたが、最近だと見かける機会は大幅に減りました。どうしても他人事としてとらえてしまっていた自分がいるので、改めなければなと思いました。他分野だから関わることはないと決めつけず、自分でなら何ができてどう考えていけるのかを少なからず考えていくべきなのだと思いました。
  15. 法学部の学生さんの福島に行った際のレポートを読んで、前に他の授業で聞いたボランティアについての話を思い出しました。東日本大震災が起こったとき、多くの大学生がボランティアに行ったそうですが、一度行っただけで満足してしまった人が多く、その後に被災地の状況については興味を持たない人や、被災地の現状をあまり知らないままボランティアにいったため、よかれと思ってやったことが逆に被災地の方々にとっては迷惑だったということがあったそうです。一度行っただけで現状をすべて理解することは難しいと思うので、もう一生関わることはないと決めつけるのではなく、なんのために被災地を訪れ、その目標は今はどこまで達成されているのかに関心を持ち続けることが、一度被災地の現状を目撃した人が果たすべき責任なのかなと思いました。
  16. 農業などの産業の復興は、農地の除染や獣害からの防除、人材の確保など単純に建物をもとあったように戻すような単純なものではないのだと思い知らされたような気がしました。農業関連ではありませんが、震災前と後の気仙沼大島に旅行で訪れて震災による影響を目の当たりにして、昔に見たような姿には簡単には戻ることがないのだと非常にショックを受け、実際に住んでいる人にとってはさらに大きいものだったのだろうと考えられ、住民に寄り添った復興を成し遂げるには現地を訪れるのはもちろん、住民と近しい立場に自分から動いていかなければならないように感じました。
  17. 原発事故後に文科省から通達が送られてきた話がとても印象に残った。調査に行くことも困難な中、団体名を名乗って活動されたのに感銘を受けた。除染した後も獣害対策や排水不良、農家のやる気の維持が大変だったと知り、長期的な支援が重要だと改めて思った。農学を学ぶ私たちだけでなく、他の専門の学生も関心を持つべきだと思った。
  18. 今回の授業の内容では、情報技術を利用して高齢者の見守りをしている区域があったが、一歩間違えれば監視と捉える人も存在してしまうのではと思いました。このように考えてしまう人もいると考えられるので、情報技術の利用は使う地域の人の気持ちも考えなくてはいけないと感じた。

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大学院農学生命科学研究科農学国際専攻
東京大学

Last Update 2021/10/28