農学なぜなぜ? 家畜の何でも質問!ブタの体の働きを教えて?
 ブタのからだってすごいよ!
むかしからブタは、人間の食肉用にいろいろと改良されてきました。しかし、みんなは、ブタの行動についてあまり知らないと思います。
さあ、ここで、ブタの体の仕組みなどについて、学びましょう!
 
<ブタの体温は何度?>
正常時の体温は、大人のブタで37.5〜38.5度ぐらいです。子ブタでは、38.5〜39.5度ぐらいです。運動や輸送直後には、40度ぐらいに上がることもあります。
また、外気温が高い時にも上昇します。ちなみにブタの体温はふつう肛門で測ります。

ブタってデリケートなんだね。
<ブタの感覚でもっとも敏感(びんかん)なのは?>
ブタの臭覚(しゅうかく)と聴覚(ちょうかく)はとても敏感(びんかん)です。ブタは鋭い臭覚により、自分の産んだ子と他の母ブタの産んだ子を区別がはっきりできます。
また、そのとき自分の子ブタでなければ、かみ殺すこともあります。音に対しても敏感で、突然の音にはいっせいに騒ぎます。また、飼い主の声や足音、車の音を覚え、放牧場(ひうぼくじょう)ではエサの催促(さいそく)によってくるブタもあります。
これに対し、視覚はあまり発達しておらず、視力は弱く色彩(しきさい)を見分けることはできない。
 
<ブタは暑さと寒さどちらに弱い?>
ブタは皮膚(ひふ)が厚く、体の脂肪(しぼう)もつきやすく、汗の腺(せん)も退化(たいか)してしまっているため、体の表面から汗を出すことができません。特に皮下脂肪(ひかしぼう)の厚くなった大人のブタは寒さにはけっこう強いのですが、暑さには大変弱いものです。
ブタの舎内で飼われているブタは人間が涼しくしてやらなければなりませんが、舎外にいるブタは暑い時期には泥水の中に好んで入り体温を下げています。

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