農業IoT概論(2020)
担当教員: 溝口勝・海津裕
【講義】ターム・学期 A1 (2020/09/28-2020/11/9)
時限:月(Mon)2 [10:25-11:55],木(Thu)1 [08:30-10:00]
教室:オンライン:Zoomミーティング
【講義の感想】
- 集積されたデータを利用する研究、センサの耐久性を上げる研究など多岐にわたる分野が協力してIoTの発展は実現されること。
- 使う場所が変われば、課題や解決策は変わること。タイにおいてセンサーが虫に食われたり、電源そのものがなくソーラーパネルや近隣の小学校から電源を引っ張ってくるなど。一般解が必ずしもあるわけではない。
-->電源は引っ張ていません。インターネットに繋がせてもらいました。でも頻繁に切れるのでストレスにかなりませんでした。それが新たにフィールドルータを開発した動機です。
- 常にネットにつなげる必要はなく、その代わりに1日に一回は確実に繋がりたい
- 熱帯地域で機械が虫に食べられるという話を聞き、現地にあったものを提供することの大切さがわかった
- 水田の水位をモニタリングできるという事例が、担い手への農地集積が進む中で担い手の負担減につながり、農村の資源維持の現実性を高めることにつながればと思っています。
- 農地にITインフラが整ってきたら若者も多く参入して、農業が廃れることもなさそうだと感じました。
- 要点と呼べるものではないかもしれないが、講義中、土中センサーを縦に入れるか横に入れるかについて検討した、という話があったが、縦に入れるのと横に入れるのでどのように結果が変わるのか、性能に関係があるのか気になった。
- 土壌も水も天候もすべて生き物で生き物を相手にして進めていかなければならない農業分野は、わからないことを面白いと思えることが重要だと感じた。
- 現場で得たデータを機械学習の対象や統計データとして応用していく研究が今後重要となる。
アリがゴムを食べるのが面白かったです。
- 農地は都会にあるのではない!最低限の無線が使えるように整備することも課題だと思った。
- 圃場でセンサを用いるのに、センサの性能だけでなく虫や動物、腐食など様々な要素による影響を考えなければならないこと。また、農家の方々にセンサの導入や調査の協力をしていただくためには、使用者に寄り添った手法が必須であり、良い関係性を築く必要があると感じた。
- 農地でのフィールドモニタリングシステムはwifiを用いて行われないといけない。日本では比較的通信がつながっているためまだやりやすいが、海外だとどういうやり方になっているのかを知りたい。規格や規模も全て違うだろうし日本が介入しようとしてもなかなか難しそう
- 機械を覆っているゴムがアリか何かしらの土中の動物に喰われてしまったという話が衝撃でした。その土地の生態系や土壌特性を知った上でロガー等を開発する必要があることがよくわかりました。
- 農地情報モニタリングにおいて、農地は都会にあるのではないため、環境を整える難しさがある。食堂のほうれん草がタイ産だったのは今日初めて知った。洪水など予期せぬ事態も起こるため、センサーや機器の耐久性を考えるのは難しそうだった。
- 理論的に出来るのと、実際に出来るのでは大きな乖離があることを実感した
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Last Update 2020/10/5