農業IoT概論(2023)
担当教員: 溝口勝・海津裕
【講義】ターム・学期 A1 (2023/10/5-2022/11/920)
時限:月(Mon)2 [10:25-11:55],木(Thu)1 [08:30-10:00]
教室:オンライン:Zoomミーティング
出席表
この講義を受講したい理由
- 農学部に所属していて、かつ自分がプログラミングに興味があるため、農学でのプログラミングの活用に触ってみたいと思ったから。
- 農業の従事者が減少するなか、IoTを利用して労働を減らすことが必要になってくると考えているから。
- 農業領域におけるIoTの活用に興味があるから
- 農業と最新技術のコラボレーションを学びたいと考えたから。
- ・wings CFSという卓越大学院制度に応募しているが、その制度では決められた科目群から必要数以上の単位を取得する必要があるため。
・弟が農大におり、将来的にはIoTを生かした農業をする可能性も十分あり、その際に色々話が出来たら良いと思うため。
・単純に面白そうな内容のため。
・A1タームだけで終わり、セメスター系の科目の多くがテストやレポートを課すであろう1月後半に負担がかからない科目のため。
- 農業IoTの実際の現場の状況や課題について学びたいと考えたから。
- 農業IoTについて現状ほぼ何も知らないため知りたいと思った。
- スマート農業に興味があり、農業IoTを現場で使うことについて知ることができると思ったからです。
- 近年、農業でのIoTが注目を浴びているから。
- IoTについてふれておきたいから
- 研究内容に近い内容であるから。卒業できるよう単位が欲しいです
- 農業と工学の架け橋となるであろうIoT分野に興味があるため。
- 農業のスマート化に興味があるから
- 農業のiotをよく知らないかつ興味があるから
- 情報技術は農業に欠かせないと思うから。
- 経済のゼミにおいてスマートアグリの実証研究を見る機会がありました。
世界規模では人口増加や気候変動、日本においては少子高齢化に伴う一次産業従事者の減少など今後必ず直面する社会課題の対処には、農業の改革が重要であると感じ、調べていたところ、この講義を知りました。
- 誤って先程10/12のレビューを書かずに送信してしまいました。そちらのフォームに受講理由を記載してあります。
10/5の講義で重要だと思ったこと
- ?出席すれば優が来ること
?座学だけでなく実際に手を動かす機会があること
?農業と工学の境界領域である農業IoTがブルーオーシャンであり、やれることがたくさん残されていること
?2001年という、結構最近に思える時代でも、データ収集の手法が「携帯を地面に埋めてそこに電話をかける」で、ネットを利用できるようになったのが意外に最近のことであること
- 自然を相手にする以上農業におけるIoT活用は不測の事態との戦いであるということ。
- IoTの理論上でも対応できないことが実地では起こりうる
- 霜柱ができる瞬間をとらえたのはかなり偶然な出来事だと思うが、新しい発見や道はこういう偶然なことから生まれるので、色々なことに興味をもっていたいと思った。
- 農業に情報通信インフラを設置しないと、計測ができなかったりできても回収に手間がかかったりするので、農業のDX化を進めるのは大変
- さまざまなIoTを駆使していても農業は思うようにならないのだろうなと感じました。
- 農業におけるiotは不確定な事象が多いということ。
- What's MIZO?のホームページを作っていたらミゾ語の使用者から連絡が来ることもあるように、人生の中には思いがけない出会いがある。
- 農学部として農業IoTに関わることの重要性。
- 朝早く来るのは教授のためにも大事なのかと感じた
- イメージする理論のスマート農業と現場に差があるとおっしゃっていたことが印象に残った。農場実習があるので、それをはじめとして現場でしかわからないことを肌で感じられるように頑張りたい。
また、自分は明確にやりたいことが見つかっていないので、就職・留学・転職など転機でやる気がアップしている図をみて、様々なところに行って挑戦し、霜柱の話のような人生を動かす偶然に出会えたらいいなと感じた。
- 農業にIoTを導入するためには、そもそもIoTを利用可能にするためのインフラ整備が大切であること
- 農業とIoTの関係の変遷
- 現場で使えるように何度も泥臭くやる必要がある。
- 溝口先生のように楽しく生きる。
10/12の講義で重要だと思ったこと
- 農業IoTは必ずしもうまくいくわけではない
- 農業IoTが現状、あんまりうまく行ってないこと。そもそもインターネットをうまく活かせていないこと。
- 農業IoTに漠然とした期待があったが、植物工場と同じで問題だらけだと思った。しかも、企業は金儲けを優先し、国も形ばかりの補助金を出すなど、本質的にIoTを普及させるべく対応が取れていないのではないかと思った。その分やるべきことも多くて面白い分野だと思うが。
- 現状の農業iotはそれだけでは現状完結しておらず、そもそもその基盤である通信すら怪しいということ
- 農業におけるデジタル化はインフラ整備の部分から課題が非常に多く、現実に即していない技術を謳ったビジネスが跋扈している
- 農業でのIoTは、開発者の農業への無理解や通信環境の問題で、世間が言うほど活用されてない
- 農業IoTにおいてつなぐつながるという概念の重要さを感じました。
- 大幅に遅刻してしまったので資料がアップロードされ次第読み込もうと思います。Command Promptでのtracertで簡単に問題がローカル部分なのか相手サーバ側なのか、あるいは経由地点にあるのかがわかるというのは非常に役立つ知識だと思いました。各地点ごとに遅延時間が3つづつ表示されていたのがそれぞれ何を指すのかがわかりませんでした。
- IoTの多難な道のりを実感した
- 農村にこそ通信環境をという発想がなかったため、驚かされた。スマート農業が世間的に注目を浴びているが、まずは通信環境から整備しなければいけない。農水省に早く動いて欲しいものである。
- まだまだ農業IoTは補助金事業であり、補助金の獲得可否が実現可能性を大きく分ける点が非常に難しい点だと感じました。また、事業が開始されても、民間企業は十分な利得を獲得できないことがわかった段階で、「やりかけの撤退」をしてしまう可能性もあり、継続的な行政のサポートが不可欠だと感じました。また、参入障壁を下げるため、国主導で成功事例をいち早く国主導で作っていくことも大切ではないかと考えました。
"
- 先生がおっしゃっていたように、日本における農業IoTはあまり実績を残せてないことを感じた。富士通のシステムakisaiもサービスを終了していたり、「農業IoT 実績」で検索をかけても農水省の資料をはじめとする資料は出てくるがあまり実態を掴めなかったりする。
農業IoTを学んでいく上では、その実用性・継続性を十分に考えなければいけないなと考えた。"
- 農業においてIoTを導入するにはインターネット環境が必要であるが、日本においてはまだインターネット環境が整備されていない状況であるため、まずはそのインフラ部分をしっかりと整備する必要がある。私は田舎の農地において様々なものがインターネットに接続されている、またはローカルネットワークが構築されている状況を想像してみると、まだまだIoTを用いた農業の実現及び普及は先のことになりそうだと思った。
- スマート農業は植物工場と同じように新規参入は盛んだが、採算が取れずに撤退する企業が多いということ。
- Iot機器の開発より、情報インフラの整備が遅れている。情報インフラが全ての基盤となるので、それを整備することが重要だと思う。
10/16の講義で重要だと思ったこと
- 割と小さい機器が数万すると聞いて驚いた。自分が農家さんの立場でも効果がよくわからないものにそんな高いお金は払えないなと思った。
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- 土壌センサーが何をどのようにして測定し、その値がどのような意味を持つか。
実際のセンサーなどの様子。"
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- ?気象センサーは色々な気象条件などを温度とか回数とかの物理量を介して計測していること
?気象センサーは虫とかが入ったり雨量計に雪が入り込んだりすると正確に測れないこともある
?気象センサは結構高額で、それが農家にセンサが浸透しない理由となっていること
?土壌水分とマトリックポテンシャルについて"
- 小さな雨量測定器でも5万円するなど、農業機器は高くなっている。手軽に手に入れられて、短期間で実践できるようなものがあれば普及しやすく、農業の発展にも寄与できるのではないか。
- 体積含水率を測ることができても、土壌の性質によって最適な水分量が異なることから、良し悪しの判断をすることが難しいというのは重要な示唆であると感じるとともに、マトリックポテンシャルはその点をある程度クリアしていると感じました。また、導入コストが障壁になっているという点も大きな課題であり、現状の金額の1/3でも導入はなかなか進まないだろうと感じさせられました。
- 農業において雨量計のセンサー部が目詰まりを起こすなど、設計段階で想定されていないことはよく起こるので実地試験を行い、それの対策を練ることが必要
- 土壌センサー、気象センサーの原理がわかった。現場に出た際に、フル活用してみたい。
- 雨量計の仕組みを今まで漠然と不思議に感じていたが、ししおどしみたいな方式で動いていると意外でした。
- iotの考えがが応用された機器はたくさんあるが、それを導入する上でコストパフォーマンスや設置した際に起こる問題などを考慮し、対策を打っていく必要があるのは忘れがちだが大切なことだと感じた。
- 土壌センサーは土壌をわかっていないと作れない
"
- 土壌水分のセンサーの値が実際にインターネット上で表示されているのを見て、面白いと思った。リアルタイムかつリモートで値をとれるという特長は、いろいろ活用できそうだ。
また、知りたいパラメーターを得るために何の値を計測するかという話が興味深かった。いくつかの値を組み合わせると、思わぬパラメーターを得ることができるかもしれないと思う。
とはいえ、ごみが詰まってしまうなど実際に設置すると想定していなかった難点が見つかることもあるのだと思った。頭だけでなく手を動かすのも大事だと思う。"
- 単純な構造に見えるセンサーが想像よりもはるかに高価であることに驚きました。気象センサに含まれる誘電率センサや磁力センサはスマホに搭載されることは少ないセンサだと思うため、大量生産による廉価化が波及していないのだろうかと感じると同時にスマホに搭載されるタイプの安価なセンサを用いて気象関連の情報を得ることはできないのだろうかとも思いました。また降雪量の測定にはやはり電熱線が必要ということでランニングコストがバカにならないという話でしたが光学的なセンサで測定する手段は本当にないのだろうかという疑問もありました。
"
- 提出が遅れました。すみません。
農業をする上では温度や湿度で作物を管理していると思っていた。より精密な測定が行われていることがわかった。水ポテンシャルの概念は知っていたが、このように応用されていることが分かって良かった。"
- 土壌センサーは土壌をわかっていないと作れない
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- 土壌水分のセンサーの値が実際にインターネット上で表示されているのを見て、面白いと思った。リアルタイムかつリモートで値をとれるという特長は、いろいろ活用できそうだ。
また、知りたいパラメーターを得るために何の値を計測するかという話が興味深かった。いくつかの値を組み合わせると、思わぬパラメーターを得ることができるかもしれないと思う。
とはいえ、ごみが詰まってしまうなど実際に設置すると想定していなかった難点が見つかることもあるのだと思った。頭だけでなく手を動かすのも大事だと思う。"
- 単純な構造に見えるセンサーが想像よりもはるかに高価であることに驚きました。気象センサに含まれる誘電率センサや磁力センサはスマホに搭載されることは少ないセンサだと思うため、大量生産による廉価化が波及していないのだろうかと感じると同時にスマホに搭載されるタイプの安価なセンサを用いて気象関連の情報を得ることはできないのだろうかとも思いました。また降雪量の測定にはやはり電熱線が必要ということでランニングコストがバカにならないという話でしたが光学的なセンサで測定する手段は本当にないのだろうかという疑問もありました。
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- 提出が遅れました。すみません。
農業をする上では温度や湿度で作物を管理していると思っていた。より精密な測定が行われていることがわかった。水ポテンシャルの概念は知っていたが、このように応用されていることが分かって良かった。"
10/19の講義で重要だと思ったこと
- 土壌評価の難しさと重要性
それらをモニタリングするシステムを構築する上で、現場目線を交えて考えること
- 最適なセンサーの仕組みなどは、現場の環境に依存するため、それを考慮した上で設計すべきだということ
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- データロガーを設置しだだけではダメで、しっかりとデータを取り続けることの難しさを、特にシベリアの事例を耳にして感じました。取れているかどうかのYes,No程度だけでも知ることの大切さと、そこに至る苦悩を感じることができました。
クラウド含めた今日の急速な通信システムの発展により、超小型の機器で簡単にデータを取れるような未来が迫ってきていますが、先生のお話を聞いて、試行錯誤する楽しそうもまた感じ、テクノロジーの発展に少し味気なさも感じました。"
"
- シベリアでの失敗が、リモートでデータを取得できるようにしようというアイデアにつながったのが面白いと思った。実際に現場に導入することで、新たな課題が見えて新しいアイデアにつながるのだと思った。
データを得るシステム自体は構築されてきたと思うが、活用方法が気になった。"
- 現場主義の重要性
- インターネットを利用した機器は農業にとってゲームチェンジャーですね。日本の研究室にいても、シベリアの土壌の状態をリアルタイムで把握できるのは、農業の進歩に役立ちそうです。
- 現場で確実にデータを収集することの難しさを感じました。
- 土壌について詳しい話が聞けた
- リモートセンシングをするにあたり,圃場ではケーブルを用いづらいというのは盲点で,センサーからロガーへの接続一つにとっても問題が多くあることが分かった
"
- ・畑に置いておくとセンサーとかコードとかがすぐダメになること
・疑問。炭というのは自然界では分解されにくいものであり、バーベキュー場などでは炭なら自然に還るはずだという思いから利用者が炭を放置したり地面に埋めたりするがそれがずっと残り、問題になったりする。雪の表面に部分的に黒いものをまいて太陽光を吸収させて雪を溶かしてみる、というような試みが授業で紹介されていた気がするが、あの炭は畑に悪影響を及ぼさなかったのか?"
"
- 有線だとちぎられるといったような物理的な外力によるトラブルは対策はできてもある程度避けられないため、リスクのある物を減らす工夫(ex.無線送電)と同時に物理的強度に関する工夫も必要なんだなと思った。
今後の実習にあたって、「現場で使われることを想定してやらなければいけない」ということは忘れないようにしたい。"
- 実際に土壌と植物の関係を調べるときに、体積含水率だけでは不十分であるというのは自分にとって意外でした。この体積含水率とマトリックポテンシャルのように、一つの対象であっても複数の指標が考えられる場合があり、有効性や実用性、他の指数に変換できるかどうかをなどを考え、状況に適切なセンサー選びをすることが重要だと感じました。
- 感想のようになるが、授業の説明を聞くと農業従事者が機器の設置とモニタリングをできるようになるには時間がかかる、もしくはできないのではないかと思った。つまり、農村でIoT機器を扱うためには手厚い支援が必須であると思う。効率よく導入を行うために機器の統一やシステムの画一化が必要だと思った。
11/6の講義で重要だと思ったこと
- ハチ公伝承には陰謀が隠されていた
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- 福島での事故に伴う被害を解決する上で、土壌の性質について理解している人による適切な行動や解決策が求められているということ。
さらに、そういった問題を前に、農学部の立ち位置を自身で振り返り行動することが重要ということ。"
- 少し失礼な言い方かもしれないが、被災した福島だからできる研究であったり、福島だから提供できる価値があることに気付かされた。これからも復興事業が続き、新たな福島に生まれ変わってほしい。
- 福島の現地の方々の除染への理解が必要だと思った
- 福島のお話から、部屋の中で理論を組み立てるよりも現場に行って実際にやってみること。
"
- 当日にリンクが閉鎖されていたのを忘れていて、回答が遅れました。申し訳ありません。
科学的な根拠を持った安全性の主張が地域住民に理解されず、復興などがストップしてしまうという事例を聞き、農業へのIoTの普及が遅れているのもこういった理由が大きいのだと改めて感じました。
これはあらゆる産業で起こり得ることで、エネ庁の方の新エネプラントの住民説明会についてのお話を聞いた際も、住民の方の「理屈じゃない」了承を得る難しさを伺い、ウルトラCがないことへのむず痒さを感じました。
ハチ公ラーメンはなんとも言えない味でした、、、。"
- セシウムが粘土粒子に吸着しており、土壌中で浸透していかないというのは驚きでした。また、セシウムの土の中での動向を調べる実験は除染をするに当たってかなり意義ある研究であると感じました。
11/20の発表に対する質問(複数可) 班番号:質問
- 1班:コメントですが、飽差を検知した時にそれを調整するスプリンクラーなどまで連動して全自動で飽差を維持するシステムが作れたらもっと良いと思いました。
- 2班: 全ての車にwifiを付けなければいけないということは、実用可能性はかなり低いのではないのか。 3: アイディア自体は素晴らしいし、設計も上手くできているが、傷んだ野菜を積極的に買う人がどれくらいいるのか気になった。
- 2班: トラックの荷物については、デバイスの取り外しが容易になれば荷物ごとに設置できるのがベストだと感じたが、取り付け方の展望は何か
- 3班:傷物については、安く売ることが前提である以上、高額な機器導入はなかなか進まないと感じるため、実現にはコストの引き下げが相当重要であり、そのためには大量生産大量導入が必要であると考えます。これらの機器を売り込んでいく上でどのようなことが大切であると考えますか? 6班:鳥獣ブザーと地方創生の連関について、何か策を考えていたりしますか?
- 4班:ブザーの反応が一瞬で行われていたので誤作動を起こしやすいのではないかと思った。個人的にはブザーがなるには10秒以上の連続感知が必要、みたいにするとより良いなと感じたが、どうか。
- 5/6班:獣害被害が一応減少傾向にあるというのが何故か気になりました。意外とここ最近はいい対策ができている、ということでしょうか。
投票結果:1/2番目に良かった発表
班 1番 2番
1 3 5
2 6 1
3 3 4
4 0 1
5 2 1
6 0 1
1番に対するコメント(良かった点、さらに工夫したら良くなると思われる点)
- 課題への着眼点がユニークで、かつその課題の解決手段・手段の実現性もレベルが高いと感じた。
- SDGsで注目されているフードロスへの着目がなされているのがトレンドを拾っていて非常に良いと感じました。個人的には、フードロスはどちらかというと、傷んでしまったものを売るというよりも、売られる想定で出荷されたものが売れ残ってしまうという認識なので、傷物に限定せずとも、農家が売れ行きをリアルタイムで見て、出荷量を調整できるようになれば良いと感じました。
- ・根拠を持った飽差レベルを式で設定している点が良いと思った。 ・温度を制御しようとしているのか、湿度を制御しようとしてるのか、換気だと両方変わるので不明瞭だと感じたので、温湿度どちらかにスポットを当てた対策ができるとより良いと思った。
- フードロスに着目した点が独特で良かった。着目した根拠もわかりやすい。スライドが全体的に見やすい。特に機器の説明の部分が図解で表現されていてとても良い。
- 鳥獣害被害対策としてただ動物を追い払うだけでなく、人間にとって迷惑にならないように人間だけが解除できるようにするというのは現実に即した試みで良いと思いました
- 2つのマイコンを組み合わせるなど限られた手段の中でアイデアを最大限実現しようとしていてよかった。
- 物流における農産物の問題に対して対策をしっかり考えられて実装出来ている点が非常に良いと感じた.
- コンセプトが明確で、高度環境制御装置の一部を再現しようとしていた。
- 湿度のコントロールのモデルの式を立てていた点が、実際の研究のようでよかったと思う。細かいキャリブレーションや精度の部分を工学の理論などを含めた部分まで考え検証すれば、より意義のあるものになるのではないかと思った。
- 実際に傾きを検知し、LEDを光らせることができていて可能性を感じた。距離の検知の使いどころがよくわからなかった。衝撃を検知出来たらより良いと思った。
- センサーを組み合わせて、光の色もそれに対応させている仕組みを実現できている技術が素晴らしいと思った。また、タイムリーな社会問題に対応したプログラムなども良いと思った。
- 着眼点が面白かった。農業IoTと聞くと、フィールド内の機械を想像してしまい、輸送に目を向ける発想が今までなかった。「傾き」「衝突回数」「温湿度」以外にも空気の成分などを測定できたら面白いと思った。
- 農業というと、商品を作る畑や牧場、田んぼを想像してしまいがちだが、野菜を運ぶ過程に目をつけたところが良いと思った。
- 多様なデバイスを使用しており、応用力が最も高いと感じた。
2番に対するコメント(良かった点、さらに工夫したら良くなると思われる点)
- 複数のセンサーを複雑に組み合わせ、きちんと動作するものを製作する力が素晴らしいと感じた。
- 飽差は初めて聞いた言葉でしたが、安直に気温だけ・湿度だけで切るのではなく、組み合わせて適切な環境を考えているのが新しい視点でした。また、風車やスプリンクラーの実現も課題はありつつも、実現できれば特に大きな農場では非常に効果的であると感じました。可能かは分かりませんが、地中の農薬量なども適切に測定して散布する機構なども同時に実現できたら面白いと考えます。
- ・消費者にも農家にも視点を向けているのが良いと思った。 ・自分達の輸送と組み合わせて活用できる道があるように感じた。
- 今後の展望で述べていたキーボードでパスワードを入力して送信するというシステムが独自性があった。カメラとモーションセンサーを組み合わせられたらより良いセンサーが作れそうだと思った。
- ただ温度と湿度を指標として用いるだけでなく、ほう差という指標に変換して考えているところがよいと思いました。
- 自分たち4班は人の立場からの視点からしか考慮していなかったが、動物の福祉にも着目していてよかった。
- 目の付け所として,栽培管理に有効に働きうるものを選んで実装出来ている点はよくできていると思う.
- 農家の利益に直結するか不明瞭ではあったが興味深い提案だった。
- 限られたハードの中でよくまとめられていたと思った。パスワードの部分などよく考えられていると思った。 先生方も触れられていたが、シリアル通信を利用すると上手くマイコン同士連携できるのではないかと思った。 LCDモニターで文字を表示することに自分は取り組んだため、それを組み合わせるとより良いものができるのではないかと思った。
- 適切な飽差に入っているかを直線で近似して求めるアイデアが面白いと思った。人の感覚だよりものもが自動でできたら面白いしべんりだとおもう。「結局人のほうが優秀」とならないくらい完成度が高くなったらいいと思う。
- フードロス問題は幅広い層が身近に感じられる問題なのでそれに着目したプログラムを設計しているのが良いと思った。
- 重量センサーによってリアルタイムで販売状況が生産者も消費者もわかる点が面白かった。スマートシティの構想に入ってきそうなアイディアだった。3班の方々は広い視野を持ち販売だけに留まらず、流通の側面も考慮できていて素晴らしかった。
- プロペラがキットに入っているのを見て、プロペラを使ってみたいと僕は思ったが、良い使い道を思いつかなかった。それを思いついているところが良い。
- 無人営業というビジネスサイドの応用例が一番考えられていると感じた。
受講を終えるにあたっての感想
- プログラミングは全く無知識な状態でしたが、コードに応じて機器が動くのがとても楽しく、結局LEDやモジュールをたくさん詰め込んだ機器を作ってしまいました。農業IoTは通信環境の整備や農家への効果の周知をはじめ、クリアしなければ課題が山積ですが、これから成長していく産業であることは確実です。IoTが従事者が減少する第一次産業において、生産量を維持するための飛び道具となれる施策を、これからも経済の視点から考えていきたいです。楽しい授業でした。ありがとうございました!
- ・農業IoT機器の実情、普及の難しさを学べて、有意義であった。 ・農業IoTの課題は技術面というよりもコストや農家さんのモチベーションの方にあるんだなと感じた。 ・IoT機器を自作する、コードを書く作業は単純に楽しかった。
- これまでマイコンについて知識がなかったのですが、マイコンについて知ることでIoTに対する理解度がとても上がりました。自分で触ることでマイコンとセンサーのシステムがわかりました。同時に、IoTを農業で実践する難しさも知ることができました。結局良いシステムが作れてもそれがペイしないと導入されないわけなので、以下に簡単で安いシステムを作るかという点と、農村にインターネットを導入するというハードルが超えられればIoT化は実現できるのかなと思います。それに関しては光ファイバーを引くとなるとかなりコストがかかりそうですが、Starlinkみたいなものを活用すれば良いのではないかと思います。どうでしょうか。
- 農業におけるiot リテラシーがつきました。ありがとうございました。
- 電子工作は割と初心者でもやりようがあるのだなというのは強く感じた。農業に関連する課題をすぐ実装するのは難しい気がするが、日常の問題に対して自作のデバイスで対策するなどを通して、開発に親しんでいきたい。
- 農業におけるIoTは最近盛り上がっているように感じられるが,電源や通信の問題が依然として存在していることが理解できた.農業に限らず,コンセプトに対して実情をフィードバックしていくことを意識していきたい.
- 自分の手で実際にプロトタイプとはいえ動かすことができたため、とても良い経験になった。今回の経験をもとに、実際の現場に役立つようなことを未来図に挑戦することから始めようと思った。 ありがとうございました。
- IoTを使ったからと言って、何かが一瞬で解決するようなことはないと思った。 農業という自然と人間の営みの中に機械を取り入れていく中で、機械は自然環境に耐えなければいけないし、ユーザーのニーズに答えられる必要があるが、そういう機械を作るには、まず手を動かして実際に設置して、課題を見つけては改良するという試行錯誤をしなければならないと感じた。 発表ではフードロスの解決につながるIoTの利用方法を考えた。問題解決に当たって、だれがどんな風に困っているか、なにをどう変えればそれを解決できるか考えたが、色々な事象が複雑に絡み合っていて、気づいたら卓上の空論の展開に過ぎないようなアイデアになってしまった。これはこの技術を使ったら解決するかもしれない、という「かもしれない」で生み出されるアイデアだけでは現状は変わらないと思う。だから、もっと現状を知って、何が問題なのか理解していきたいと思う。
- とても実用的な授業であったと感じた。特に、海津先生が担当してくださった後半部分ではArudinoを用いたプログラミングで、機械を動かす側を体験することができたのは楽しかった。最終発表でも、机上の空論を述べるだけでなく、キットを使って自分のイメージしたものを形に残せたことで、農業IoTについてかなり興味を持てた。
- 小学生の頃に、「これからの時代はロボットとかプログラミングとかやってないとダメだ!」と親が思ったようで、ロボット教室に参加した。普段のカリキュラムはレゴブロックみたいなブロックでロボットを組み立て、ギアやシャフトも使って動かしており、動力はモーターだけだった。しかし、中学校に上がってアドバンスコースとかになるとマイコンを使ってロボットを動かした。ライントレースなどをした。その時は結構楽しいと思っていたが、それ以降はマイコンを触ることがなかった。その時の楽しさを思い出した。当時は「おまじない」とかいう言葉で誤魔化されていた、int i;みたいな宣言の部分についても理解できるようになっていて、嬉しく思った
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Last Update 2023/10/16