国際農業工学21
担当教員: 溝口勝・荒木徹也 (農学国際専攻/国際情報農学研究室)
【講義】金曜日13:15-14:45 オンライン講義
出席カード-->https://forms.gle/kB8HGRtu7cVZMRUWA
【感想210416】
- 地元の農業水利について理解を深めたいと感じた。
- 改めてにはなるが、合意形成の重要性。愛知用水のことは知らなかったので、プロジェクトXを見れて良かった。色々気になったので、自分でも調べてみたい。
- 農業土木はたくさんの人の力により成り立っている。
- 今ある土地、土地利用、農業、建物などは非常に多くの人の熱い思いや努力の末に獲得されているものである。
- 農業土木の技術と先人の知恵により、日本の農地は灌漑など開発や管理が進み、その結果として現在の安定した食糧供給体制があること。
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- 用水などの知識が全くないことを実感。ビデオを見て、用水と簡単に言うが非常に難しいことが分かった。合意形成の難しさは、この授業のみならず、学生の日常にもあるので考えさせられる。
プロジェクトX面白かったので、他のも見てみようと思いました。"
- 現在とかつてでは、土地利用が異なっていること、もしかしたら大昔の地形を大幅に改変して今に至っているかもしれないということを念頭に地方の地形を眺めること。
- 濃尾平野から水を引いてこれず、水流がとても急な木曽川から水を引く大工事を行なったというビデオを視聴した。このような工事には、まず大勢の人員を動員しなくてはいけず、それに加えて火山ガスや落石の危険にも注意しなくてはならない。またそもそも、このような工事を行うための資金の調達、国や地方自治体、住民からの理解も得なくてはならない。提案、準備計画、施工、運用全ての過程において様々な努力が必要だということを学んだ。
- 用水路を1つ完成させるのに膨大な数の人の情熱と汗水と、少なくない犠牲が払われていて、その上に現在の農業が営まれているということ。今の農業生産は先人の賜物で、当たり前のものではない。
- 農地整備や治水工事は歴史的に行われてきた投資であり、現代の一時的な農業の停滞だけを理由にして荒廃させてしまうのうはもったいないことだと思った。
- 圃場や農業用水の整備事業には、技術的な大きな部分から住民の説得という泥臭い部分まで、多様なプレイヤーの関わりとそれぞれの役割がある。そういう背景を経て現在まで繋がっている各地の農地や農業用水は、それ自体が活かすべき大きな資産である。
- 日本は自分が思っていた以上に多くの治水工事を経て今の安定した農業を営んでいるのだと学んだ。個人的に中村哲さんの事業計画書を読んだことがあり、(愛知用水もそうだが )先人の知恵や努力が今でも有効であり続けているのは農業土木ならではだとおもった。最初に用水を通したのがすごい。
- なぜ近くにある濃尾平野から水を取れなかったのだろうか。水は、先に使っていた人の利用権を認めるという原則がある。だから、120キロ離れた木曽川の上流から水を持ってこようとした。今の福島の水もそうだが、何かをやるには合意形成が絶対に必要である。
- 木曽川を知多半島に通すまでのビデオを見て、用水工事にはこのような命をかけた作業が必要で命がけの作業であったことを初めて知りました。また、一人の熱い思いによって心を動かされた人々の力でこれだけ大きく危険なことを成し遂げることができたことに感動し、熱意は人を動かす力があるということが重要だなと思いました。
- 古くから農業とそこにある自然をうまく活用するために先人たちが築いてきた知恵のもとに現在の農業が成り立っていること。
- 思い立ったことを官邸にまで言いに行ってしまう行動力
- 濃尾平野からなぜ取水しなかったのだろうと思っていたが、慣行水利権の問題や、そもそも愛知用水がカバーしようとしていた範囲が広すぎ他ことも考えると、わざわざ愛知用水を木曽川から引いたことも納得がいく。暴れ川として知られる木曽川を、それでも当時や後世の人のために命懸けで開発した人がいること、他の地域においても、土地改良事業の推進のために命を賭した人がいることは忘れてはならないことだと思う。
- 命が失われていく現場で働く人間はもちろん、現場責任者の方などの心の苦しさも想像を絶するものだと思います。自分がやっていることが正しいのかがわからなくなってジレンマに潰されて崩壊していくのだろうと思いました。
- 今でこそ日本の国土のさまざまな土地で農耕をすることができるが、決して簡単な道ではなく、先人たちの知恵や犠牲の上で今の状況があるということ。
- 日本において水の獲得や治水は歴史的に生活に直結する重要な問題であり続けてきたこと、それらの事業は時に多くの人を巻き込んだ大規模なものだったことは忘れてはならない。また、個人的には知多地域のみで干ばつが起こったことに驚き、土地の改良が進む前の日本はより様々な性格をもつ地域の集まりだったのだろうと感じた。
- 重要だったと言うより、印象に残ったことは、愛知用水はてっきり農業用水として使われているものと思っていたけれど、現在はそのほとんどが工業・都市用水として使われているということでした。また、愛知用水がアメリカからの資金によって作られていたものということも驚きでした。
- 愛知用水がアメリカの政策と関係していたこと。アメリカは日本がこれほど成長すると予想しておらず、当初は日本を自分たちの力の及ぶ農業国の一つにしようする思惑があったと聞いたことがあったが、それの一環ではないかと思った。ただ、日本は経済発展し、農業用水という最初の目的を超えて、工業用水として発展していった。
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大学院農学生命科学研究科・農学国際専攻
東京大学
Last Update 2021/4/16