国際農業工学21
担当教員: 溝口勝・荒木徹也 (農学国際専攻/国際情報農学研究室)
【講義】金曜日13:15-14:45 オンライン講義
出席カード-->https://forms.gle/kB8HGRtu7cVZMRUWA
【感想210521】
- 日本の農村では、インドネシアに比較してIT整備が遅れていること。
- 農業における情報インフラ整備の重要さ
- 情報インフラの整備を進めることの重要性。そしてそれとともに、個人情報などデータ管理への配慮を忘れないということ。
- 農村におけるICT化の重要さ。
- 日本の農業ICTはインドネシアに比べて大きく遅れをとっている。
- 単収の増加を品種改良のようなバイオ的側面と灌漑設備の整備・改良という物理的側面の両方から捉えること。
- 日本の農村における情報インフラの可能性
- 情報インフラの面から農業の問題、農業の多面的機能の広がりを考えるのは楽しかった。農経の授業では、情報の面から農業問題を見ることは多くない(全くないわけではないが)ので情報インフラの面から農村の問題を考えてみたいなと思った。
- 農業開発の国際的な協力に関しては様々な分野から多角的に取り組まれていることを認識することが重要である。その一例として灌漑設備の開発は気候変動や水資源量に合わせて適切な設備を設置する必要がある。また、日本ではまだほとんど重視されていないが情報インフラの整備も農業工学には重要な分野である。
- 最後のグループディスカッションのように、今後の農業工学、開発の未来を常に考えておくことが重要だと感じました。
- 農業の多面的機能について、把握できていなかった側面が多かったことが反省点だ。話し合いの中で出てきたものをしっかり印象に残して、農学部生として恥ずかしくない教養を身につけなければいけない。
- 農業のインフラを整備するという文脈において、インターネット環境の整備やIoTの普及が重要であるということはこれまでの授業で学習した。しかし、それによって企業や労働者の移転・移住を促進し、農村の多面的な機能を発現させるというところまで見通すことが重要だと感じた。
- 日本でも情報のインフラ整備を進めることが重要だと思った。農業の促進だけでなく、田舎に住む住人が適切な医療を受けることができるような情報を得やすい社会作りの必要性を感じた。
- 今後デジタル庁が農林水産分野でどのような動きをして、どのような影響をもたらしていくかは未知な部分もあるが、誰がどのように情報インフラを整備するかなどを学生の私たちも今のうちからよく考えておく必要がある。
- 灌漑普及率がまだまだ低いことを知らなかった。ICTを導入することで、「現場にいなくても」様々なことが可能になるが、コロナでそのことの重要性がより一層理解できるような気がした。
- 農業技術が未発達である地域に先進技術を導入する際、コストなどの問題から、国が主体となって動くのがよいと思われがちであるが、国が主体となりすぎて現地の農民が技術に対する理解を示さないと、その先の応用が利かなくなってしまうので注意が必要である
- 情報インフラ整備の利点の一つに、農村の思わぬ効用を発見できる可能性があること。合理性の追求の一番の弱点は人間の認知の限界を超える領域においてその威力が格段に落ちるところであると考えるが、情報インフラ整備は思わぬ効用を発見した瞬間は経済合理性の先にある田舎の意味を示すことができるが、結局それは経済合理性の数式に含まれる要素を一つ増やすものになるだけで、そこまで決定的な一手にはならないような気がした。とはいえ経済的合理性の理論を打ち負かすための情報インフラ整備ではないので、情報インフラが整備されて生活がより満足度が高くなるのであればよいという部分は理解できた。
- 最後のグループディスカッションの話で、日本の官公庁はIoTを進めるのに苦労しているのに、インドネシアでは成功しているというのがすごいと思った。各庁の連携が取れている態勢のおかげだろう。
- 日本が意外と農業ICTが進んでいないということ。その辺は先進国だと思っていたが、そうではないのだと学びました(先生から聞いた情報なので自分でデータを見ようとは思いますが)、山がちな日本だったらうまく活用すればすごく効率化できる気がするのですが難しいのでしょうか…?
- 溝口先生の書かれた文章を読んで、インドネシアの方が農業に情報技術が取り入れられているということに大変驚きました。まるで途上国の中にキャッシュレス化が進んでいる国があるようだなと思いました。
- 日本とインドネシアで、後者の方が農業情報インフラが進んでいることに驚いた。先進国と言われている日本だが、縦割り行政などでもたもたしていたら世界にどんどん置いていかれるような気がした。良いところはどんどん見習うべき。また様々なチャンスに敏感な人材でいたいと思った。
- インドネシアはなぜ情報インフラ整備が進んでいるのだろうかと疑問に思った。農業IOTを一つの解決手段として、農業現場のあいまいな課題や目標を解決しやすい形に変換する工程になるというお話が面白かった。
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大学院農学生命科学研究科・農学国際専攻
東京大学
Last Update 2021/5/28