土壌物理学24@岩手大学
担当教員: 溝口勝(東京大学)
【講義】2024/11/1
時限:金2コマ
【講義のコメント】
- 東京大学の教授が、東日本の被害にあった東北県の福島の復興を援助してくれるのはとてもありがたいと思った。自分は特に被害に遭わなかった身であるため、なにかできることがあったらぜひ協力したいと思った。
- 建物が復興していても人々が戻り、その場所で暮らしていける安心感をもってもらうまでが復興であるという考え方に強く共感できました。能登半島の災害でも建物の復興が進んでいるが人々の不安は取り除かれている状況とは現状判断できないためレジリエンスまでは時間がかかると思いました。
講義を聞いている中で人との繋がりがすごいと感じ、生活が変化していくのも面白いと思いました。
- 還暦ワクワクグラフを見て大学の時が1番ワクワクが少なく、歳をとるにつれてワクワクが増え原発事故付近と以後のワクワクが高くなっている事がすごいと感じた。人生は一度きりだから常にワクワクした人生を送りたいと感じた。また、原発事故が起きてからの行動が早く、復旧して終わりではなく今もなお復興に関わり続けていることに感銘を受けた。さらに私自身福島県出身で飯舘村は高校の時に何度か聞いた事があったので今どんな農業復興をしているのか知れて良かった。飯館村は人口も少ないのでスマート農業、スマート防災がさらに進むといいなと思った。また、双葉郡などの方が原発事故による影響が大きかったように感じるがなぜ飯舘村を対象としたのか気になった。震災当時双葉郡は立入困難区域がほとんどだったからかなと思った。
- 最初にシールありがとうございました。講義が実体験を交えて丁寧に説明していたのでとてもわかりやすく原爆に対する熱心な研究について知ることができました。
- 自分の専攻分野が被災地で役立っていたことを初めて知り、希望を持つことができた。自信をもって勉学に励んでいきたい。
- とても個性的な人で話に夢中になっていた。自分の活動履歴が日にちまで詳細書かれていたので、自分のしてきたことをしっかりと記録する人なのかなと思った。
- 土壌分野は堅苦しい人たちが多いのかと思っていたが、溝口さんのように明るく前向きに土壌と村復興に携わっている人がいて一気に印象が変わった。
放射線を出す部分を取り除き、ある程度の深さの土中に埋めたとき、土壌放射線量は減少しているという事実に驚いた。理論通りに結果が出ることへの珍しさと、土壌中に埋めることで放射線量を減少させられることに対して、とても衝撃的だった。
- 猿追い払いロボットのウルフくんは頭だけでも効果があって、動物は結構単純だと感じました。岩大にある自動草刈機みたいなのに動物を付けて走らせても面白そうだと考えました。
- 本当の復興は避難指示が解除され、住民が帰ってきてから始まるということが印象に残りました。私は復興と聞くとどうしてもハード面のことばかり思い浮かんでしまいますが、実際はハード面の復興がソフト面の復興に繋がっていることがわかりました。住民が自分たちの街に愛を持ち、再びそこで生活するために復興を目指すということが大切で、先生はその住民の方と一緒に飯館村の復興を目指していることを学ぶことができました。今回は本当にありがとうございました。
先生は13年間でどのような飯舘村の美味しいものを食べましたか?
- 復興農学について、建物の復旧などといった意味を含む復興から、人々の幸福や成功を再び実現する力という意味のレジリエンスへ転換するという考えがとても印象に残った。私は福島県出身で、当時、放射線による農作物の風評被害などといった原発事故の影響をとても身近に感じていた。最近は地元を離れていることもあり、被災地のがどのような状況なのかテレビで見ることは無くなってしまったが、今回の講義を受けて改めて福島の復興について考えることができ良かったと感じる。
- 東日本大地震による原発事故からの復興については今まで知る機会がなかったため、とても貴重な経験となった。原発事故からの復興に関しては、震災から時間が経ってしまっていることや誤った内容が混在して流れてくることから自分から情報を収集することはあまりなかった。そんな中、今回の講義や数ヶ月前にnhkで放送された福島第一原発の修繕工事の特集をきっかけに関心が深まっている。溝口先生は震災の発生から4ヶ月の速さでセミナーを開くなど活動的であることが、地域住民からの信頼度を高めたように感じる。また、埋没汚染土の測定やその対策を講じたこともこれに起因すると考える。さらに、IoTによる堆肥づくりや動物センサー、ICT技術を積極的に運用することで地域内の持続的な農業の実現に大きく貢献されていると思った。特に、講義内では復興ではなく、回復であるという考えに感銘を受けた。震災前の状況に戻す復興ではなく、再び幸福になり、成功するというレジリエンスの考えは関わる人全員が根幹にもつべき考えであると感じた。
- 農学部というと作物栽培にばかり目を向けられがちだが、農業生産には水利施設などの農業基盤が必要不可欠であり農業土木技術は縁の下の力持ちであるということを聞き、この学科の学習内容への意欲がわきました。
飯舘村から新しい農村システムを構築する話はとても興味深かったです。農業人口が減り農作業に手が回りづらくなっていく中、スマート農業によって遠隔で作業ができ、モニタリングもできるようになれば、農業の効率化も進んで新規就農者のハードルも低くなる、素晴らしい取り組みだと思いました。
- 復興に関するとても興味深い講演だった。震災によって被害を受けた地域を私たちが今学んでいるようなことを生かして復興していく一連にとてもわくわくした。いま学んでいることを将来このように生かせるようにもっと実学的に学びたいと思えた。
- 土壌に関する講義と、農村の地域計画に関する講義は別の先生が行っていたので、関係は深いが専門は別になっていると思っていたが、今回の講演を聞いて土地改良の延長で農村のこれからを考えるという関わり方もできる事が分かって良かった。土壌の肥沃度が下がり農業者がいないという状況をマイナスにばかり捉えるのではなく、新規参入者にとっての自由度が高いとプラスに捉えているところで、考え方によっては状況の印象がかなり変わるなと思った。話が面白く、興味を持って聞くことができた。
- とても興味深い内容でした。東日本大震災による被害などを身近に感じることができ、復興がどのように進められていくのかを感じることが出来ました。
- 農業における土壌の大切さを噛み締めることが出来ました。
- 内閣や大学の教授など様々な経験をしていて行動力がすごいと思った。また、教授になったきっかけもおもしろかった。堅苦しいものではなくほんのささいな好奇心や興味で自分も将来を決めたいと思えた。
- 猿が動く仕掛けに逃げていく様子が面白かった。また、中島みゆきのBGMで猿が近づいてくる様子も面白かった。
復興後からの活動が大切だと言っていたが、実際現地に行く回数も増加していて納得できた。被災地において復興後の支援は、ハード面でもソフト面でも幅広く必要であると感じた。私は食産業システム学コースの方なので、地域活性などに携わることはもう一方のコースの方が多いと思うが、支援の仕方などが学べてよかった。
先生が示された人生のわくわくグラフが面白かった。参考にして自分も作ってみたいと思った。
- スマート農業を行う上で、Wi-Fiを畑全体に張り巡らせ、どこでもつながるようにすることは、当たり前のことかもしれませんが、そこまで考えたことが無かったので新たな発見でした。
土壌を専門にする授業なども受けてきましたが、この学問が原発事故による放射線汚染を除去することに役立っていることを初めて知りました。
東日本大震災が起きた四日後という、当時まだ電気すら止まっていたときに、東大福島復興工学会議の仮設立が行われたということに、驚きました。このような迅速な対応により、今の福島の復興があることを学びました。
- 震災地の農地復興(レジリエンス)のあり方や大切さを知ることができた。
- 溝口先生がこの13年間福島の農業復興のために非常に多くのことに尽力してきたということがわかり、すごいと思った。特に私は、「除染後の農業をどう再生するか」という言葉が印象的だった。除染が完了したから復興は終わり、ではなく、そこからが復興の始まりであるという考えを聞いて、改めて「復興」とはどういうことかを再認識することができた。また、水田用水の遠隔操作や動物モニタリングなど、ICT技術を活用した取り組みに関するお話も面白かった。ついアナログなイメージを持ってしまいがちな農業だが、このような技術を活用したスマート農業が普及し新たな担い手が増えると良いなと感じた。
- 非常に興味深い講義だった。特に印象的だったのは二つある。まず、一つ目は還暦わくわくグラフの「人間万事塞翁が馬」だ。アンテナを高く張ってこれだと思ったことをやってみるということを覚えておきたい。次に二つ目に、サル追払いウルフくんだ。あんなに変でおかしな装置に見えてもしっかりサルを追い払う機能があれば良いということがわかった。あまり固定概念に囚われずに安い材料でも作ってやってみるということを心に止めておきたい。ドロえもん博士の震災復興も少しずつ聞いておきたい。本日の講義を聞いて農業工学にとても興味が芽生えた。
- 大学で学ぶ事を地域に根差した活動に活かすことの重要さが理解できた。
- B&Svillageの取り組みに興味を持った。
ただ人口減少が特に甚だしい地域ではどのように取り組むのか気になった。
- 私も農家の産まれであり、被災地出身の身として先生の講義で共感出来ることが多かったです。復興農学に関して、レジリエンスの大切さを体感して来ました。東日本大震災は農家にとって、これまでで作ってきた田んぼや畑がリセットされ、また1から作っていかなければ行けないということがどれだけ大変なことかを大学で学び、当時の記憶と重ねて勉強してきました。先生のような13年ずっと寄り添って復興を行ってきた人にとても感謝してます。
- 東大の教授が東日本大震災で被害を受けた地区の復興を手伝っているのはとてもありがたいことだとおもった。自分も何かできることがあったら自らやりたい。
- 講演を聞いて、先生の話し方やエピソードに引き込まれ面白かったです。大学時代の話で、最初の頃はあまり勉学をしていなかったという話を聞いて、人生はとても長く一瞬の時期があまり良くなくても、落ち込まないようにしようと思いました。
- 今回の講義で1番印象的なのは、人間と猿の作物を巡った戦いです。私の地元には、ほとんど猿がいないので猿対策のものはありません。猿が米を食べるのが1番驚きました。
- 埋没汚染度の放射線量のグラフより、放射線物質のセシウムは土壌中でほぼ移動しないとしり驚いた。放射線物質があるから農業が出来なくなるわけではなく、様々な対策方法があり、徐染後の農業の復興の仕方を模索していくことで、その地域の未来も作っていけるのだと感じられた。
- 機械で動かしてサルが逃げるように仕向ける方法が面白かった。機械が動いていないときや、動き始めるまでの時間を短くして、サルが作物を傷つける機会をなくすような改良がさらに必要だとわかった。
- 今回の公演で、農業再生に向けて、ふくしま再生の会活動報告会で提案された飯舘ブランドの中に飯舘三酒である純米酒「不死鳥の如く」、飯舘ワイン、ビール「Re:craft」が入っていたことが印象に残った。その理由は、私は岩手大学でたくさんのサークルに所属していますが、その中の一つにいわてi-Sakeプロジェクトという学生団体があり、そこで若者に日本酒を知ってもらうために様々な活動をしているからです。酒で農業再生ができる、つまり、地域おこしができるということが、今までよりも明確に見えてきたので、これからもi-Sakeでの活動を頑張っていこうと思うことができた。
- 猿追い払いロボットのウルフくんは頭だけでも効果があって、動物は結構単純だと感じました。岩大にある自動草刈機みたいなのに動物を付けて走らせても面白そうだと考えました。
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Last Update 2024/11/12