東京大学総合科目一般・食を支える水と土の環境科学

福島県飯舘村における農地除染と農業再生

担当: 溝口勝


このページは、受講生のレポートを共有することにより、講義を単に受けっぱなしにせず、自分の考えを主体的に表現し、自分とは異なる視点もあることに気づくことで、より深みのある講義にすることを目的に作成しています。

資料

福島県飯舘村における農地除染と農業再生(2020.6.4)  受講者60名
 
講義スライド

講義の中で重要だと思ったことを 1 つ挙げてください。

  1. 大学における農業への取り組み
  2. 土の濾過過程で放射性セシウムを除去できること
  3. 実際に現場へと行って、どのような問題があるかを自分の目で確かめること。
  4. 未来につなぐ農業
  5. 現場で実情を見極めてから、問題に対して自分自身の考えを持つこと。
  6. 報道の在り方について、現場での正しいデータに基づく有効で現実的な施策が十分に広められない現状は、かなり重大な問題だと思った。農学部の先生の他の授業でも同じ様な示唆が与えられていた。広範で深刻な問題だと感じた。
  7. セシウムが土中で移動しないこと
  8. 福島の現状の周知はもっとされるべきだと思いました。
  9. 福島の除染活動の経過、結果のメディアへの啓蒙
  10. 表土剥ぎ取り法が簡易でかつ、有用な汚染除去方法であること。
  11. 研究者などの現場の方々とマスコミや世間の印象の差が大きいこと。
  12. コロナウイルスの影響などで人口分散が進み、生活が変化していく現在、農業を通した地方創生についての地方創生は関心を持つべき話題だと思った。
  13. 科学的な実験を通して人々を説得しようとすること
  14. 研究室にいるのではなく、実際に現場に出て状況を身を持って知り、自ら活動するという現場主義的な考え方。
  15. 放射線などに関する科学的根拠をどれだけ積み上げたところでそれだけで人は納得できるものではなく、行動によって示すことが必要だという点
  16. セシウムは粘土質土壌に吸着し、しっかりした手順を踏んで処理すれば流出することもなく安全性が確保されること。
  17. 科学的に安全が証明されていても、現場を知らない多くの人々やマスコミは実際に納得してはくれないという点
  18. 大学での研究が有用であるためには、現地に行って状況を見たり現地の人の意見も聞いたりする必要があること。
  19. セシウムが土の粒子に引っかかって、流れ出にくいという性質。
  20. 知ってもらったり理解を得ること
  21. 都心と地方で異なり新聞記事が一部切り抜かれている事を知り、情報は公平に伝えられるべきだと思った。
  22. 「農学栄えて農業滅ぶ」の考え方です。
  23. 先生は東京にいて、指示を出すだけではないのですか?と同僚の先生に言われたこと。人々が汚染地域のことをそういう風に考えているということを端的に表している。
  24. 農学は現場を見ないと始まらない。
  25. 福島の除染は確実に進んでいるということ
  26. 農学(学問と一般化してもいいかもしれませんが)は実践可能な、現場主義のものでなければならない。
  27. 農学を考える際,身をもって現場を体験することや現場に根ざした発想をすることが何よりも求められるということ。
  28. セシウムは土の中に染みこまないこと
  29. 科学は,それを享受する人に受け入れられて初めて形になるということ。様々な技術を現実味を帯びた形で農業再生・復興に結びつけるために,徹底して農家の視点に立つこと,情報発信のあり方を考えることなどが極めて重要であるということ。
  30. 現場に出て現地の方と向き合うことの大切さ。
  31. 農学と情報科学による除染の方法・取り組み
  32. 実際に現場に行って課題と向き合い、解決するということ。
  33. セシウムは粘土粒子に固定されるので、水の中に溶けだしたりはしないということ。正しい理解で対処していく必要を改めて感じました
  34. ネット環境さえ整えば地方経済や生活レベルにポテンシャルが秘められているということ。
  35. 表土削り取り法などの放射能を減少させる取り組み
  36. 汚染に対する世間からの認識と本来の現実とのずれが大きいんだなと感じた
  37. 除染後の農業をどう再生し,同時に風評被害をいかに払拭してゆくか。
  38. セシウムは泥に吸着されるため、深くまで染み込んで行かない。
  39. 現場に行く必要性
  40. 凍土剥ぎ取り法のように簡便な方法の方が実用的な観点からは有用であることがあること。
  41. 定期的に出される、ハチ公の飼い主のステッカーみたいなのが欲しい
  42. セシウムとカリウムは化学的性質が似ているので誤って取り込まれやすく、セシウムは土壌中での垂直移動速度が非常に低いので一度セシウムが土壌中に取り込まれるとその土壌自体の処分や天地返しなどコストのかかる作業が必須であり、処分する場合場所の確保も問題になっているということ。
  43. セシウムは泥の粒子に強く結合するが、逆にそれを利用して除去する方法がある。
  44. セシウムの特徴
  45. 安全性を示すデータを、なかなか信用しない一部の人々に対して正しい情報を届けること
  46. 恐怖や偏見に惑わされずに、冷静に科学的に向き合うこと
  47. Csが土壌からさらに拡散しているわけではないということは重要だと思いました。
  48. 農学をする際には、都市で、頭の中だけで理論を考えるだけではなく、実際に現地(農地)に出向いて、理論を検証したり、実態に調べるべきだ、ということ。
  49. 研究室の中だけでなく実地で試して証明していくこと
  50. 知らないからわからないと言う人を減らしていく試みが大事であること。
  51. セシウムは泥のかなに固定され、水に溶けないこと
  52. 放射能汚染について、根拠もなく安全・危険を判断するのではなく、能動的に判断すること。
  53. セシウムは泥粒子にピッタリはまる。
  54. 福島への風評被害が日本人の中でも依然として残っていること。
  55. セシウムは粘土に吸着されるため、土壌の中では位置が変化せず、流出しにくいということ。
  56. 比較的手軽な除染作業で安全が確保できるという事実やセシウムはほとんど移動しないという事実があるのに認知、納得してもらえていないということ
  57. 農学は実際にフィールドに出てやらなければいけないという基本的なことがやはり一番大切だと思いました。実際に起こっていることを見ることでわかることや、そのことにより周囲の目や影響力も変わると思ったからです
  58. 農村における情報環境の整備。今まで自分は農村支援や復興を考えた時にそのような発想は持たなかったが、講義を聞いて大切だと感じた。
  59. 実際に現地に行くこと
  60. 現場主義で農学に取り組む態度がこれからの農学に重要だということ。

講義の感想

  1. 文系の私からの視点で大学の農業について見るのは、興味深かった。
  2. 放射線に関する現状を詳しく知ることができてよかったです。マスコミの報道では情報が恣意的に切り取られたり、ねじ曲げられたりしているので、このように実験に基づいたデータや実際に現地へ行った経験などを学ぶ機会はとても重要だと思いました。私の母も福島出身なので、福島の汚染に関する問題は身近に感じることができました。私なりにできることを探していきたいと思います。
  3. ものすごく心躍る講義をありがとうございました。実際に何が起きているかを知り、徹底した現場主義を貫くことに感動し、まさにそうでなければならないと強く思いました。福島での被災をもとに復興農学のお話を伺いましたが、人間が物を食べて生きていく必要がある以上、農業の重要性を再認識できました。私は、法学部の道に進もうと考えていますが、日本そして世界における農業の重要性を身に感じながら現状に大きな危機感を持っています。その上で、将来的にも何らかの形で農業に関わっていきたいと考えています。先生がご紹介した学会へも大変興味を持っています。誰でも参加可能なのでしょうか。また、他にも先生のお勧めのものなどありましたらお伝えいただけると幸甚です。
      回答復興農学会には誰でも参加できます。みぞらぼページのTopcsにはこの10年間の活動がまとめられています
  4. セシウムの土壌吸着については他の教授の講義でも触れられていたが、より深く学べたのでよかった。自分も一度被災地に赴いて実情を自分の目で見たことがあるが、次はもっと農業視点から見つめ直したいと思った。
  5.  とても興味深い授業を、有難うございました。  未熟者ながら、いくつか質問させてください。混乱してしまって上手く理解できなかったのですが、泥水強制処理法では、汚染泥を排水路に流すのですか?それとも溝を掘って、そこに流すということでしょうか?排水路に流すなら、粘土は真っ先に下流に行ってしまうだろう...と思ったのですが、溝にためるなら、確かに土の濾過機能が働いて、下流に行くことは無いのでしょう。  以前カドミウムによる土壌汚染について少し学びました。カドミウムは放射性物質ではありませんが、だからこそ半減期を持たず、土壌において有害性を維持し続けます。また、カドミウムの土壌浸透はどうなのでしょう?セシウムは表面から5cmとのことですが、カドミウムについての重心移動の情報は入手できませんでした。ともあれ素人目からすると、セシウム汚染は実はカドミウム汚染より解決が容易なのではないかと思えてしまいました。先生のお考えでは、セシウム汚染は近く解決できそうな問題ですか?それとも、まだ解決に向けて何か重大な障害がありますか?
      回答泥水強制処理法は水田の一部に掘を作ってそこに泥水を流します。浸透して水がなくなったら汚染されていない土を被せるだけです。
    • カドミウムは2価の陽イオンで粘土表面に電気的に吸着されますが、セシウムのように粘土表面の六員環の孔に入り込むほど強く固定されませんのでわずかながら土壌中を移動します。また、植物根から出る有機酸によってキレート化され(囲まれて)植物に取り込まれてしまします。放射性セシウムCs-137の半減期は30年なので100年後には約10%に減りますが、カドミウムは長期間土壌中に残り続けます。そういう観点から見ればカドミウム汚染の方が厄介かも知れません。
  6. いまだに福島の風評被害が続いているのかと驚いた。客観的な情報がより多くの人に流布されると少しは被害が小さくなるのではないかと思った。カリウムとセシウムのくだりで、メガホンとリンゴの模型のたとえは分かりやすかったです。すっぽりとはまってしまって取れない!などの演出をすると、セシウムって強力に固着するのか、と印象づけられると思いました。
  7. とても面白かったです。
  8. 研究者がそういう意図や意欲を持って研究活動を行なっているのかが知れて、参考になった。
  9. ユーモラスなスライドと放射性物質と農地とのかかわりに焦点を当てた講義がとても興味深かったです、ありがとうございました。
      回答これかな? 元の図をある本に掲載しようとしたらジブリの著作権に抵触しそうだったので作ってみましたwww
  10. 放射線による汚染後流出者が急増した福島県も難しい状況ではあるが、現在どの地方県も人口減少の危惧は抱えている。地方出身者として地方創生は身近な話題なので、自分の出身県の産業再生について調べ、自分なりの考えを持ってみたいと思った。
  11. セシウムや粘土の性質を科学的に分析し実験を行うことで、土壌の安全性を証明することがすばらしいと思った。
  12. 飯舘村の実例を用いて、現地の状況や除染の方法、進展がよくわかりました。以前の土壌汚染の講義とも通じる部分があり、今回の講義ではより現状の取り組みを中心に知ることができたと思います。現場に出て活動するという考え方は、今後私も大切にしていきたいです。 質問に丁寧に回答していただきありがとうございました。復興農学準備会へもぜひ参加したいと思います。非常に興味深いお話をありがとうございました。
  13. 福島の土壌の実情とイメージとの間にかなりの乖離が生じていることが伺えた。マスコミで過激な報道が行われることの一因は今回の講義で説明されたような放射線に対する知識が記者陣の中に無かったことも挙げられる。再生のためには現地での問題解決と周囲からのこうした無理解への対処を同時に行わなければならない。そして後者の問題は我々市民一人一人の姿勢によって緩和することができるだろう。更なる知識の収集、さらには普及の方法を考えていきたい。
  14. 現場の人たちの考えや意見というものを知るために現地で調査を行うべきであり、外部から勝手に制御するべきではないということがよく伝わりました。また現地での雇用再生への取り組みの酒造というものが面白いアイデアだなと思いました。
  15. 講義が面白かったです。復興のように、絶対に人に必要とされていることに携われるのは、とてもやりがいがありそうだと思いました。本日はありがとうございました。
  16. 私も含め、素人の中には、除染すればいいと思っている人は多いと思います。月日が経つうちに関心が薄れてしまうと、曖昧な知識によって偏見を持つ人も増えると思います。今日の授業はとても分かりやすく、認識が変わったので、多くの人に同じように知ってもらえれば良いと思います。新しい方法を作ったり、活動を初めたりする発想や行動力には驚きました。実情に合った技術が理解を得ることで、誰にとっても満足できる農業になって欲しいと思います。
      回答:この講義の翌日に「除染なし解除」のニュースが報道されました。住民感情は理解できますが、約10年が経過して放射線量は自然に1/4になりました。(Fig.4) 国やマスコミはこの事実をきちんと説明する必要があると思います。
  17. とても聞いていて親しみやすい授業でした。ありがとうございました。
  18. 現場主義や科学技術に対する見方にとても共感しました。
  19. 面白い講義をありがとうございました。さきほど指名されて(笑)お話したことで、ほとんどここに書くべきことを言ってしまったのですが、私も現地に行ってみたい!という思いが強くなりました。コロナが終わったらぜひ福島へ行って現地の雰囲気をこの身で確かめたいと思います。まきジャーもぜひ。また、セシウムがなんとなく「体に悪いもの」で、取り除かなければならないものだというイメージだけありましたが、実際のところ、50センチの穴に埋めるだけで実質的な害が無くなるという話には非常に驚きました。私も福井の田んぼに囲まれたところで生まれ育ってきたのでわかりますが、一度汚染された街に、田んぼだけあっても戻りたくないというのはもっともだと思います。福島は私には遠く感じていますが、未来の世代でしょっていかなくてはならない課題として、もっと考える必要があると感じています。
  20. 放射線セシウムが氷土に集中するという知見を、凍った氷土を除去する手法などの実践への応用に昇華させたのは凄いと思った。 稲はセシウムよりもカリウムを吸い取るから、汚染土壌でもカリウムを多く含んでいれば安全性が保たれる、という理解でいいのかが、よくわからなかった。
  21. 実際に震災後の除染活動に関わった方の話を聴いたのは初めてだったのでとても貴重な体験でした。今後は除染そのものよりも除染後の農業や風評被害の抑止について考えなければならないと実感しました。
  22. とても面白い講義でした。除染作業など福島の動きについては自分はメディアを通してしか知らなかったので、地下水が安全なのか、汚染土は埋めただけで本当に大丈夫なのか、ということについてずっと疑問だったのですが、今日の講義を聞いてああそうかと納得しました。
  23. わかりやすくてとても面白かった。福島の現状を改善していく際に,研究で解決策を見出すことに加えて,その成果を世間の人々にいかに発信していくかを考えることも同様に必要であると学んだ。また,情報の受け手である私たちにも実情を知ろうとする真摯な態度が求められていると思う。 質問があります。村において除染法を開発する際,失敗した(セシウムが流出した)場合の対策を何か考えた上で,行ったのでしょうか。(もしそうであればどのような対策でしょうか。)
      回答:2012年1月の時点では凍土が融けたときにCsが移動するかも知れないと思い、念のためベントナイトシート(ベントナイトという膨潤性粘土を挟み込んだ不織布:ため池の漏水防止用に使われる。除染土を積み上げた仮仮置き場の下にも使われた)を掘った穴に敷いてから剥ぎ取った凍土を埋めました。(写真)でもその後、素掘りの穴でも粘土に固定されたCsは土壌中で移動しないことがわかりました。
  24. この前の授業で粘土に強く吸着するセシウムを除去することの難しさを学んでいたので、その性質を利用して泥水を排水したり、土の中にほとんど染みこまないことを知って驚いた。 私も研究や現状を正しく発信していく力が今求められていると思う。メディアの意図を介さずにわかりやすく人々に伝えることのできる媒体の必要性を感じた。とても楽しくわかりやすい講義でした、ドロえもん先生ありがとうございました。(笑)
  25. セシウムの話は以前にも少し説明があったのでより理解が深まりました。 ICT農業に興味があるので詳しく聞きたいです。
  26. 祖父母が農家で私も手伝いをすることがあるのですが、まずは現場からというお考えに強く共感しました。また担い手不足による農業経営体制の変化も身近な話題でした。今日のクラスを経て、祖父母から色々と話を聞いてみようと思いました。
  27. とても面白く聞かせていただきました。Dr.ドロえもんかわいいですね
  28. 分野によっては、単なる専門技術だけでなくそれを専門外の人にも分かりやすく伝える技術も必要だと分かった。
  29. 様々な活動をしていてためのなった
  30. 楽しかったです。ありがとうございました
  31. 私の身の回りにもいまだに原発事故後の福島や日本にマイナスイメージを抱いている人が多いように思います。いま新型コロナウイルスの影響で震災以来の混乱を日本が襲っているなか,再び重要性を帯びてきた問題のような気もしました。 面白い講義で楽しく聴かせていただきました。ありがとうございました。
  32. 今回の講義は、福島の除染と農業再生であったが、現状のリアルな問題に触れられ、非常に興味深かった。個人的には、前回の講義で環境汚染の対策を扱ったので、土を反転させるだけでよいのだろうか、と疑問に思ったところが解決され、すっきりした。そして福島の農業再生にはまだまだ課題があるように感じられた。特に、若者の農業離れをどうにかしない限り、福島のみならず、日本の農業がどんどん萎んでしまうように感じた。
  33. 現場主義という話で、頭でっかちで理論大好き理一生である自分も大学のうちに頑張らなければと思い、学部進学後はインプットだけでなくアウトプットも挑戦していこうという気持ちになった。農学部進学を現状前向きに検討しているので、もし進学後に先生の授業があったら取りたいなぁと生意気ながら思いました
  34. 月日が経ち情報が流れなくなっている中、福島で行われている具体的な試みの例を知ることができたと思います。ありがとうございました。
  35. 色々なところにネタを感じてニヤニヤしながら受けてました。
      回答:ネタに気づいてくれてありがとう!
  36. 学問の力で問題を解決していく過程を見ることができよかったです。 住民の反応について、感覚に反する事実を受け入れるのが難しいのもわかるので、なかなか大変だなあと思いました。
  37. 理論的に正しいことを主張するだけでなく、実際に現地に行ってやってみせるというのは大事なことだと改めて感じました。
  38. 今までの授業の中で最も現地型の講義でした。 全体的にゆるい雰囲気の授業で、受けていてとても楽しかったです、ありがとうございました!
  39. この授業を受ける前までは、福島の除染について私は非常に懐疑的であった。除染など不可能であり、大方隠蔽されているのではとすら思っていた。しかし、この授業を受け、土壌の知識をうまく活用すれば対処できると知った。勿論放射能の恐ろしさを過小評価するのは禁物だが、一方で地元の主婦たちのようによく知らずに除染方法を非難するのもよろしくない。恐怖に惑わされ偏見で判断するのではなく、科学的に冷静に向き合うことが大事だということがわかった。
  40. ぼくも農家の長男なので、先生の話にとても共感を覚えました。また、セシウムに関する実際の挙動についても興味をもち、土を浄化することに面白さを感じました。
  41. 報道に惑わされず科学的に判断することを大事にしていきたいと思いました。
  42. 汚染の内容を中心に、農業関連の様々なことが知れて楽しかった。
  43. セシウムの吸収を防ぐためにカリウムを多く投与するというのが非常に面白いと思いました。放射性物質についてもっと学んでみたい(農学的観点から)と思いますが、学問の領域的にはどこで学べるものなのでしょうか。
      回答:土壌学や作物学関係です。農学生命科学研究科の弥生キャンパスにはアイソトープ農学教育研究施設という附属施設があり、そこで土壌や作物等に含まれる放射能測定をしています。
  44. 実地活動のデータが多くあり、教授自身の経験も含めて面白い話でした。
  45. 先生のエピソードがとても面白く、また農学の存在意義を改めて確認できる良い機会となりました。
  46. 比較的手軽な除染作業で安全だということは知らなかったので驚きました。セシウムが土壌中を移動しないということも知れて見方が変わりました。また今のコロナの情勢と合わせ、農村地区の情報網整備を進め情報発信をして都会から人を誘致し新しいライフスタイルを作っていくというお話が非常に興味深かったです。非常に面白かったです。ありがとうございました。
  47. 色々と興味深い話を聞けて面白かったです 個人的に放射能問題は関心を持っていたので、すごい参考になりました
  48. 自分は福島の災害の時に日本にいなかったこともあり、他の人に比べて原発による汚染などに関する知識が不足していると思うが、今日の講義を聞いてもっと土壌汚染などについて色々調べてみたいと思った。図や例えが多くて分かりやすかったです。
  49. 原発事故後に試行錯誤しながら土壌汚染問題へ取り組む過程を学ぶことができ、ある物事に取り組むにはどのようなアプローチを取っていくべきかを考えることができた。土壌汚染問題への技術的な面に加えて、人々の理解を得ることが難点となっていることに問題解決の難しさを感じた。

課題レポート

  溝口研究室(Mizo lab.)ホームページのTopicsの記事の中から1つを選んで読み、講義を聴いたことを参考にしながら、「あなた自身ができそうな被災地の農業再生について」考えを述べよ。A4で1枚から2枚程度にまとめて提出すること。

提出者 41名


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amizo[at]mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
Update by mizo (2020.6.6)