OB/OG通信 寄稿(藤掛 知英美)

藤掛 知英美(ふじかけ ちえみ)
2012(平成24)年度修士卒
青年海外協力隊 27年度4次隊 ベナン派遣中

荒木先生のご指導の元、修士論文を書き上げ学位を頂いてから、早くも4年が経ちました。周りの高いレベルに合わせようと必死で勉強し、先生や先輩、同期の助けを借りながら研究を進め、気力を振り絞って論文を提出した日のことは今でも忘れられません。自分の力量不足を思い知らされた、今まで一番苦労した日々でしたが、先生の多大なるご支援や研究室の仲間のお陰で乗り越えることができたと思います。今さらながら、東大での2年間の研究生活は、とても充実した貴重なものだったと感慨深く思います。周りの学生から日々刺激をもらい、充実した研究環境、また歴史あるキャンパスで研究できた2年間は、何物にも代えがたい日々でした。

修了後は食品会社で流通関係の業務に就いた後、退職して、現在は青年海外協力隊として西アフリカのベナンという国で野菜栽培の指導を行っています。アフリカの中でもベナンは特に貧しく、農業や港湾業が主な産業の小さな国ですが、政治的には安定した平和な国です。高温多湿で生活環境も厳しく、農業レベルも大変低いですが、少しでもベナンの人たちのための活動ができればと日々汗を流しています。大学院で学んだことを生かしつつ、健康や安全に注意し実りある活動にしていきたいと思います。

写真①

写真1 配属先の所長とコットンの山の前で

写真②

写真2 研修中のホームステイ先の子供たちと