レジリエンスと地域の復興@関西学院大学
担当教員: 溝口勝(東京大学)
【講義】2024/12/6 13:20-15:00
教室:西宮上ヶ原キャンパス中央講堂およびオンライン同時配信
聴講登録 講演資料
【参考動画】
- レジリエンスと地域の復興@学術フロンティア講義,東大駒場(2024.4.19)
- 13年の活動を踏まえ、今見えてきたこと(YouTube, 講演資料)@ふくしま再生の会報告会(2024.10.20)
【補助資料】
土と放射線
- 原発事故後の農業と地域社会の再生
- ドロえもん博士のワクワク教室「土ってふしぎ!?」-放射性セシウムに対する土のはたらき-
- 聞いてみよう!あなたの知らない“土の世界”-放射性セシウムとの関係-
- 土壌物理学者が仕掛ける農業復興ー農民による農民のための農地除染
- 福島県飯舘村の除染に尽力−スマート農業で再生へ
農村情報インフラ
- 開発途上国における農業農村開発とDX
- ウイズ生成AI の時代を生きる
- 農業農村開発の技術を考える
- スマート農業の死角(日本農業新聞:現場からの農村学教室)
- 農業農村工学の「つなぐ・つながる」を考える
- 情報通信インフラ整備で開花する新しい農業農村の多面的機能
読み物(新聞論壇)
下野新聞日曜論壇
- 真実は1次データに宿る
- 真の復興、飯舘村民に学ぶ
- 学問は出会いと現場から
- コロナで変わる大学教育
- 情報基盤整備、地方が主役
- 難問に挑む人材の活用を
その他
- 私の土壌物理履歴書
- クリスマスイブの霜柱
- 福島から始まる復興農学
- みぞらぼページ
【講演を聞いて重要だと思ったこと・感想】
- ひばくという言葉を聞くと外部被曝しか思いつかなかったのですが内部に放射線がある時には内部からも被曝することがあるというのを初めて知りました。放射線を浴びると癌になりやすいということを幼い時に耳にし、CTを受けることや長時間のフライトのたびにヒヤヒヤしていたのですが、食材にも含まれていることを学び、日常生活にも紛れてるならどんな気にすることもないなとこの講義をきっかけに吹っ切れました。私も今は文系学部に属していますが、余生は農家の方に教わって農業をしたいと思っており、農業の基礎となる土壌について学ぶことができたので、その点でも今後のためになったと思いました。
- 泥が放射性物質セシウムに吸着されて水に溶け出されないことを知らなかった。客観的な実験の結果を学ぶことの大切さを感じた。
- 現場に実際に行ってみて考えたり研究したりすることが重要であり、きちんとデータなどを見ずに偏見だけで物事を判断しないことが必要である。
- 放射線での被害がよく話題に出されており、農作物が汚染されているということをよく聞いていたので、農家の仕事をしている人たちやその土地の存続に関して考えさせられるなと思っていた。復興のためには、持続可能性を求めて復興活動や減災の活動をしていかなければならないなと思った。
- 溝口先生のように飯館村などのように現地に行って、自分の目で見て研究することがどれだけ大切かが分かった。また、シータの名言にもあるように土壌なしでは人は生きられないという言葉を聞いてその通りだと思った。
- 放射能を浴びた農場地帯の問題は非常に深刻で、農作物や環境に与える影響が大きいです。特に、人々の健康や生活に長期的な悪影響を及ぼす可能性があり、除染や監視体制が欠かせません。早急で継続的な対策が必要だと感じます。
- 飯舘村で、80歳にしてアイパットなどを使い多世代でコミュニケーションを取っていることに驚きました。相手の立場にたって使う言葉を選ぶことが大切であると思いました。
光専用ケーブルが使われ、高齢者の見守りや、猿追い払いロボットなどICTを使い様々なことが行われていることに驚きました。
今回の公演を通して、持続的な地域作りで大切なことは、ICTを利用して見守りを行うことや産業を発展させることに加えて、助け合いの精神「結」の精神であると思いました。
また、問題は実際に自分でその土地を訪れ、フィールドワークをすることで見えてくるものであると思いました。
- 今回の講演を通して、論文や座学だけでなく実際に現地に赴き、自身の目で確かめ、問題を捉えることが最も重要であると考えました。報道は信用できる情報なのかを疑い、自分で調べる習慣を身につけようと思います。
- この講演で最も重要なのは、地域の回復力を高めるための取り組みと応用方法を学ぶこと。特に、災害復興や農業の再生において、科学技術や地域の協力がどのように役立つのかが重要となる。
- 講演の初めの方にお話されていた、これから先わくわくすることがたくさんあるということが個人的にためになった。自分にしかできないようなことに打ち込むことの重要性についても学ぶことができたので、物事に没頭することは非常に意味があるのだということを再認識できた。また、災害復興に関する活動の紹介を見て、非常に様々なジャンルの活動をしていると感じた。例えば、農業再生に向けて台湾に宣伝活動を行っていたり、高校や大学を訪問してプログラムを実施していたりなど、幅広い活動があるのだということを学んだ。
- 飯舘村の避難命令が解除された2017年に、もう怒ってばかりじゃダメだ、前を向かなくては、と村の人が言っていて、それに対して、その人たちが前を向けるようにするのが復興だ、とおっしゃっていて、災害復興は人の心の復興だという意味がわかった気がした。
- 災害復興と言われると崩壊した建物の再建などのような目に見える被害を立て直していくことを想像するが、東日本大震災においては、原発事故による放射能の除染作業などを行わなければならなかったり、人々の生活を立て直すことも必要であると分かった。東日本大震災当時、福島県産の農作物や海産物などには、放射能が含まれていて危険であると言った情報を多く耳にしていたが、実際には、土壌の表面を削り取ったり、泥水に流したり、少量の場合は土に混ぜてしまっても問題ないということを知り、正しい情報を得るためには、メディアや世論だけで判断するのではなく、自分の目で実際に確かめることが重要であるということを学んだ。
- 今回の授業から放射線を浴びた農業地帯ではまだまだ課題が多く存在していると感じた。安全性や信頼性をはじめとする多くの課題を解決するためには、長期的な研究や安全検査体制の強化が重要だと考えた。日本では福島が大きな問題として上がっているが地域コミュニティから団結して問題に立ち向かっていくことが重要だと学んだ。
- 私は本日の講演を聞いて、放射線を受ける農業地域において様々な問題があることを学ぶことができた。また、そのような地域ではその時点からその先の未来においても偏見を持たれることが多く、人々から理解してもらうことは非常に難しいのだと感じた。
- 農業とICTが力を合わせて水道管理技術を推進してきたことに驚いた。ICTが急成長する現代では、自分たちの生活や生産の中にICTを上手く取り込み、付き合っていく必要があると考えられた。
- 放射線での被害がよく話題に出されており、農作物が汚染されているということをよく聞いていたので、農家の仕事をしている人たちやその土地の存続に関して考えさせられるなと思っていた。復興のためには、持続可能性を求めて復興活動や減災の活動をしていかなければならないなと思った。
- 今回の講義を受けて、目に見えない放射能の恐ろしさを痛感しました。放射線が人体に直接危害をもたらすだけでなく、周囲の土壌にも危害を与え、生態系が崩壊する恐れがあると感じた。放射能を浴びることは長期にわたり人間の身体に悪影響を与える。生活コストが膨大になっている現代において原子力発電の再稼働が議論されているが、これらの多大な被害をもたらす放射能の危険性について正確に理解し、慎重に議論し続けていくべきであると感じた。また、AIなどの科学技術の利用や地域住民間の協力が復興の進捗に大きく関係すると考えた。
- 災害発生時には、復旧については緊急に対応できることが重要で、復旧については長期的に強い社会を作ることが大事だと学んだ。
【質問・意見(回答は任意)】
補助資料を読んで考えたこと・質問や意見があれば書いてください。(後日返信します)
研究室のトップページ
大学院農学生命科学研究科・農学国際専攻
東京大学
Last Update 2024/12/9