(2025.1.6) 受講者90名 (2025.1.8) 受講者18名
駒場生:特に東日本大震災での原発事故の被害を受けた地域のように非科学的な風評に晒された場合、復興は非常に困難になる。しかし研究者や研究者に準じるような有識者は、科学的知見というのは信頼性が高く万人に受け入れらるものであるという妄想を抱きやすく、一般人の科学に対する姿勢が想像以上に懐疑的であることに気づいていない。その原因として挙げられるのが、有識者が一般人にとって聞き馴染みのない専門用語を多く使用すること、現地に調査に来た研究者が被災者に寄り添っているとは言えない、いわゆる被災地を利用した研究活動をすることなどが挙げられる。つまり風評に対する科学的知見が広く認められるためには非科学的な風評を嘆くだけではなく、一般人にわかるような噛み砕いた説明をし、被災者感情に寄り添った研究活動をするのが科学に携わるものとしての責務となる。
一方で、大学内に限ってみると多少なりとも科学に興味がある学生が多いことから被災地の風評に流されずに行動できる学生が多い。大学はそのような学生に喚起して復興に向けたプロジェクトを現地と連携して行うことができる。学生が活動を行い宣伝することで被災地に対する偏見や風評は和らぎ、復興の後押しとなる。また大学として各地の市民大学などと連携し被災地に関する科学的な話題を(メディアなどを通さずに)直接市民に届けることもできる。
大学として被災地の復興に対してできることは直接的なことだけではなく広く一般の人々に科学的知見を届けることにもあるということだ。
溝口先生の講義を受けるのはS1の国際農業工学、A1の農業IoT概論、今回の放射線環境学で3回目になる。S1の初めにシラバスを見て「農林水産省の農業技術系や農業土木職を希望する学生にお薦めです」の一文でたまたま履修しただけだったが、ホッププロジェクトに参加して飯館を何回か訪問するようになるなど、今年の弥生での生活を方向づけるきっかけになった。
前述のシラバスの一文にある通り、農林水産省をはじめとする中央省庁で役人として働くことを目指していたため、秋の総合職試験(教養区分)を受験した.春試験と違って農業技術系の試験ではなかったため紹介された「農業農村工学必携」を使うことはなかったが、2次試験の人物試験(人事院面接)では講義で見聞きしたことや読み物に書いてあること、飯舘で体験したことを20分丸々使って話すことにした。
冒頭5分でArduinoの操作を体験したこと、中盤の10分で飯舘での体験、最後の5分で今後の農業の展望として、「基本法改正の関連法としての『スマート農業技術活用促進法』の資料には、どのような機械を使うか・スマート農業を導入するとどのようなメリットを享受できるかがたくさん書いてあるが、それらの機械を動かす情報通信インフラの整備計画が不足しているため、今後は総務省などのインフラ整備に関わる省庁を農水省が巻き込んでいく必要がある」とスマート農業の課題に言及した。結局試験には無事合格することができたうえ、得点開示では面接でA評価(一番高い評価)をもらうことができた。
授業の感想というよりは合格体験記みたいになってしまったが、今年一年溝口先生の授業を色々受けた感想として書かない訳にはいかなかった。みぞラボのホームページで公開されるとは思わなかったが、レポート用に書く内容はもう準備してしまっていたので書いてしまうことにしました。
Dr.ドロえもんプロジェクト