東京大学 大学院農学生命科学研究科 アグリコクーン講義「国際農業と文化」

国際農業と文化ゼミナール2022


このページは、受講生のレポートを共有することにより、講義を単に受けっぱなしにせず、自分の考えを主体的に表現し、自分とは異なる視点もあることに気づくことで、より深みのある講義にすることを目的に作成しています。

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Q3-1.荒木教員の講義で重要だと思ったことを 1 つ挙げてください。

  1. 米を主食をする国の人口総計が世界人口の約半分を占めるという事実が面白いと思いました。
  2. 自身は生まれてからずっと色々な料理を食べられてきたと思うが、一昔前は日本の中でも地域差が色濃く食べるものに出ていたのだと思う。そう考えるとまだ世界の知らない未開の地の絶品や香辛料があるのではないかとワクワクした。
  3. 食文化(調味料や主食)から文化圏が見えてくるのが面白かったです。
  4. Globalization of food culture and strong regional seasoning culture.
  5. Seasoning culture is reflected in the food culture of various countries/historical history.
  6. Food is a reflection of the culture of each country and region. As exchanges between regions have intensified and deepened, specialty foods have been spread around the world.
  7. 歴史と絡めた食文化の体系化された説明が分かりやすかった。
  8. 新たな香辛料の導入など、一つの食材・調味料の発見が文化をガラリと変えてしまうことがあるということが興味深かった。香辛料を切り口に文化圏を定義づけるという感がえ方があるのはすごく面白いと思った。個人的な感想だが、江戸時代に1人の日本人が発明した七味唐辛子がいまだにこれだけ広く食べられており、それに代わる香辛料文化は訪れていないということがすごいことだと感じた。今後そのように何百年も受け継がれていく新しい調味料の発明は出てくるのだろうか、と考えたら途方もなく難しそうだと感じた。
  9. 東アジアは穀醤卓越地域。発酵食品は文化的概念。
  10. 調味料は料理の側面だけでなく文化や歴史といったさまざまな側面を有していること
  11. 新たな調味料の発見は時に食習慣の大きな変革をもたらすほど調味料は食文化において重要であり、各国、各文化圏によって使用される調味料やその特徴が異なる。特に東アジア・東南アジアは特有のうまみ文化を持っている。
  12. 食文化というのは伝統や習慣の蓄積であり、文化をそのままあらわす事にもなるため、急に変わることではなく、長時間をかけて時間と共に変容すること
  13. 料理には欠かせない調味料の期限をあまり気にしたことがなかったが、コロンブスの交換によって世界各地の食文化が一変したことを知り、現代の日本の食文化にもつながっていることを実感した。
  14. 大田原市がとうがらしの生産量で日本有数ということを初めて知りました。また、にんにくが仏教の戒律に抵触すると考えられたことで、昔は食べてこなかったということも、自分的には非常に衝撃でした。にんにくはむしろ、その匂いや見た目から魔除け的な意味合いを持って重宝されてきたのではないか(とりわけ貴族などの間で)と考えていたので、衝撃を受けました。
  15. 食文化は伝統の蓄積であり、現代ではそれらの食文化同士が互いに融和していること。
  16. 香辛料や調味料は文化圏が異なることによってそれぞれ特徴があり、歴史を掘り下げていくことで現代と違った利用もされている調味料があったので、文化を知るには食の歴史を調べることが大事だと思いました。
  17. 東アジアと東南アジアの食文化は、穀醤圏と魚醤圏に分かれるが、いづれもうまみの文化圏である。
  18. 歴史好きとしては、ルイスフロイスがイカの塩辛を評した話は興味深った。
  19. Seasonings can reflect local tastes, food habits, and even traditional culture to a certain extent.
  20. 本講義は食を通して文化を比較することがテーマの一つであったが、近年のグローバル化に伴い、食文化の変容はかつてないスピードで進んでいるのではないかと考えた。そういった意味では食文化は保守的なものではなくなってきていると感じた。
  21. It is interesting to note that the world's modern food cultures have been refined through a series of historical events, such as the Columbian exchange.
  22. 食文化は日常生活と密接に関係している一方で、大航海時代以前まで遡る世界の歴史と結びつくという点が非常に興味深かった。また、コロンブスの交換で起きたことを考察することで、グローバル化の進んだ現代社会の課題を解決することに結びつくような気がした。コロナなどはその最たる例だと思う。
  23. 講義で紹介された調味料は、現代社会ではありふれたものですが、各地域の食文化を代表する一つの特徴または食文化のグローバル化の表現と考えられる。
  24. 欧米で昔から毒だと思われてたトマトが、トマトケチャップに加工されるようになり、食の簡便化の時代に適している調味料として広まり、調味料と生活習慣との結びつきを強く感じられた。
  25. 香辛料など主食ではないが、味付けに深く関わる食材から食文化を見るのは面白かったです。この視点を持って食文化を見るのは重要なことだと思いました。
  26. 作物ごとに伝播のスピードや仕方が異なり、その様相は人々の文化的な受容度に大きく影響されるということ。また、香辛料などは薬としての効果が信じられていたために広まったという側面もある。調味料の比較によって各国の食文化の違いがよくわかる。
  27. 調味料の日本への輸入してから、そのまま使われてはなく、いずれの調味料の普及には、日本の職人が調味料の味と品質の改良について努力しています。だから、日本の調味料の味があまり強くない、食材の元の味を保てます。
  28. 人が美味しいと感じるものには個人差があるが、その背景には文化が影響しているということ。
  29. Since Columbus discovered the New World, chili peppers have become popular all over the world, and each country has a culture about chili food, such as the Japanese shichimi seasoning.
  30. 文化は伝統の蓄積であり、現代ではそれらの食文化同士が互いに融和していること。
  31. 私たちが食べている農作物が世界の様々な地域からやってきたものであると学び、大変興味深かったです。
  32. Pepper's historical journey is desirable
  33. 貿易によってはいってきた物がたくさんあることがわかりました。
  34. 様々な食品について、各国の文化や歴史を交えて考えることができ、非常に興味深い内容だった。同じ食材でも、国の文化や人間性によって、その受容のされ方や認識に多様性があること。
  35. 自分自身の生活において聞いたことのあるのある食料品が出てきてそれについてとても考えやすい授業でした。
  36. 講義で紹介された調味料は、現代社会ではありふれたものですが、各地域の食文化を代表する一つの特徴または食文化のグローバル化の表現と考えられる。
  37. 食文化のグローバリゼーションの引き金となったのは「コロンブスの交換」
  38. コロンブスの交換は食文化をグローバルになりましたこと。
  39. 香辛料や調味料は文化圏が異なることによってそれぞれ特徴があり、歴史を掘り下げていくことで現代と違った利用もされている調味料があったので、文化を知るには食の歴史を調べることが大事だと思いました。
  40. 調味料も文化圏があること。調味料の歴史と発展の知識は面白いです。
  41. 香辛料や調味料はもともとそれぞれの地域に根付いて使用されていたので、今スーパーなどで手軽に購入できるということは奇跡に等しいが、その裏では歴史的な出来事や貿易の発達があるということ。
  42. 食文化の重要性や、トマトなどの可能性を知ることができました。
  43. 調味料・味には文化圏があり、同じものが発酵と捉えられるか、腐敗と捉えられるかは文化的な問題であるということ

Q3-2.鈴木教員の講義で重要だと思ったことを 1 つ挙げてください。

  1. 市場支配力というものが、社会全体が良い方法に向かう上で足枷となってしまっていることがわかりました。ありもしない完全競争を現場に対して適応していることもおかしいことだと思いました。
  2. 経済的な話は全く馴染みのない分野であったためやや難解であったが、補足の説明もあり分かりやすかった。やはり自分の知識がないと政策一つとってもそれが誰のためのものであり、実態をどの程度反映しているのかといったことがわからないものなんだと感心した。
  3. 需要と供給の平衡は難しい。
  4. It is necessary to put in place appropriate regulations to distribute profits to farmers and other producers.
  5. We should pay more attention to the fact that it is often the companies that have the greatest authority in deciding national policies and agreements between nations, and that decisions are made solely to increase profits. be.
  6. As the economy grows, the needs of the people change from the need for material civilization to spiritual civilization and this shift has further contributed to the growth of the economy.
  7. 経済学の教養は自分にはなかったので新鮮に聞かせていただきました。
  8. 経済政策において優遇される産業と冷遇される産業があり、また外交においては国ごとのパワーバランスがあるなど、経済活動における格差とそれに伴う犠牲が存在すること。そして国際経済においては日本がアジアの国々を犠牲にしている側面があり、それを自覚し現地の立場を考慮しながら検証を行う必要があること。
  9. The fact that the background of trade liberalization reflects the various agendas of rights holders. We have learned that "co-" such as cooperatives are necessary to protect those who are in a vulnerable position in the market, such as farmers, and that this may have a positive impact on society in general. It is important to have a perspective that what we thought was common sense may actually be different.
  10. 規制の撤廃が経済を豊かにするわけではなく、支配された経済には個々の結びつきによって対抗したほうが良い。
  11. 途上国における開発経済学を考えたときに、先進国の企業の独占や寡占が蔓延していて、それを是正せず、規制撤廃を推進することでより途上国の人々が貧困に陥っている可能性がある。 "
  12. 先進国の農業も先進し、農民がみんなお金持ちという印象がありますが、先進国の農家も貧困の問題があることに驚きました。 途上国の貧困問題は先進国より深刻の原因は経済システムですが、それぞれの国の分野によるので、解決しづらいと思います。"
  13. 市場支配力の強い企業だけが利益を独占するのではなく、社会全体の利益を考える事が政府に求められる。
  14. With regard to full free competition on the market, globalisation has led to a decline in localities, both nationally and internationally, that cannot be solved by deregulation. Now when Covid19 has restricted mobility between countries, we need to rethink international development in the context of the bigger picture.
  15. 経済学的には日本はまだ改善の余地があるということ。
  16. 現場を見て学問をすること、常識は自分で検証することはこれからも意識していこうと思った
  17. 机上の空論では意味がない。とにかく、現場で今何が起こっているのか見極め、対応策を考えることが重要。
  18. トップダウンで考える政策と、ボトムアップの学問では見ている視線が視野が違うので、両者の視点を学ぶことが重要だなと感じました。
  19. 日本は欧米とは違うということを意識しなければならないと感じた。欧米に追いつけ追い越せで高度経済成長をしてきた頃の幻想をまだ抱いている部分があるのではないかと感じた。脱成長で社会善を目指すというなかなかに難しいことで、誰かフリーライダーがいると成立しない大変なことだと感じた。
  20. Economic policies affect us all and the world at large
  21. 農業は経済的な部分でも人を中心として考えなければならないと学びました。
  22. 途上国の農家収入改善には、農産物の買いたたきと生産資材の高騰を解決することが重要となる。
  23. 農業において、農産物の輸出価格が上がっても、必ずしも農家の価格に反映されていないこと
  24. 貿易の自由化や規制緩和といった一見、全体に対してプラスに働くように聞こえるが、その背景には、利益のみを考える権利者などの意思が働いていることを知り、表面的な部分だけでなく、常識や立場の弱い者の現状・現場などを冷静に分析して論理的、批判的な視点で捉え、考えることが重要だと感じた。
  25. 輸出額が増加しても実際の生産者の所得が増加していないという状況になってしまっていること。
  26. 発達国や大企業によるトップダウン(?)の助けが、自分の利益を意識的でも無意識的に考えて、それが逆に「助けられた人」を苦しみます。きちんと考えて、現場に行って物事を考えることが大事だと思いました。
  27. The key to alleviate or eliminate poverty is to resolve the income disparity between the urban and rural area, and to support people who make their livelihoods from agriculture.
  28. 経済においては、利益の拡大ばかりを目指すのではなく他の観点にも着目する必要がある。
  29. 経済学はいままでほとんど触れてこなかったので、詳しい内容について理解するのが難しかったが、現場の状況を知ること、自分にとっての常識だけで物事を判断してはいけないことが重要だと感じた。
  30. 輸出額が上がっても、輸出業者や中間業者が「ピンハネ」をすることで、農家の所得増にはつながらないということを学んだ。私も先生と同じく三重県出身で、家も農家だが、輸出の構造について知ると、一部の大手企業が蜜を吸うような構造になっており、本来の純粋な「農業」が消失しているような気がして非常に切ない気持ちになった。
  31. 規制緩和が貧富の格差を広げていることが興味深かった。
  32. Improving food self-sufficiency is very important for the countries.
  33. アジアの農家の支援相次ぐという記事で、輸出価格が増えて農家は潤ったと考えられていたが、実際は農薬費用の上昇が激しいことや、輸出業者や中間業者が強い市場支配力を持っているせいで農産物を買いたたく力がある。それによって以前と変わらず厳しい状況にあることを知って、アジアの貧困解決のためにこのような問題に目を向けていくことが大事だと思いました。
  34. 農産物の取引において、自由市場主義を信奉することの危険性をよく理解出来た。
  35. 途上国の農村貧困を解決するためにいろいろな努力が必要。先進国の真似をするだけでは、自国の状況は改善されない。現場での分析が大事。農民の利益を守ることは重要だが、今は難しい。
  36. 政治と農業の関係について、色々な国の例を踏まえながら知ることができた。
  37. 国の政策における莫大な予算を目にしてもその数字を理解することは難しいが、本質を理解するには様々なモデルを組むことで考察することができるため、それをもとに論評することがとても大事であるということ。
  38. 日本の対外的、対内的政策を再考する必要性

Q3-3.3日目の講義の感想を書いてください。

  1. 馴染みのない分野に関するお話が多かったですが、楽しくお話を伺うことができました。
  2. 今日の講義は基盤的な農業生産の話よりも一歩上の食生活、食文化、経済の話になっていたため、より普段は絶対に考えないような内容に触れ合えた。特に食文化に関しては自身が口にする食べ物のルーツから出会えたような気がして新鮮な感覚になった。大変興味深かった。
  3. 前日の総合討論で、日本の木材の販売用途を検討する話題の中私は国内外からの日本の木材に求める物を調べて、希望通りのものを販売すればよいと思いました。今日の授業を通して需要と供給の平衡の探し方を少し触れて、経済は難しいと思いました。
  4. Today, the teachers introduced the food culture based on agriculture and the economic problems behind it, which made me see the penetration of agriculture in people's life in a short time.
  5. For the economic theory, I don't know much about it before. It was a great learning experience for me to get in touch with the current state of the world.
  6. Food culture is closely related to our lives, and there is a wealth of wisdom behind it. To get a deeper understanding of a place's culture, it is really nice to start with the food.
  7. 農業経済の考え方が面白かったです。これから社会に出るにあたって、直接その分野には関わらずとも考え方を応用してみたいと思います。
  8. トマトがなぜ周辺各国で毒物扱いされる中イタリアでのみあれほど利用されるに至ったことが興味深く思えた。ココナッツミルクが調味料であるという感覚がなかったので今回話を聞いて太平洋・ココヤシ圏における料理のココナッツミルクの登場率に納得した。経済系の知識はほとんどなかったので(特論は英語であるのも加わってかなり難しく感じたのもあって)、近年の農業経済の課題やトレンドについて学ぶことができて良かった。オンデマンドでの受講であったが、佐藤先生が都度説明してくださるのでしっかり理解することが出来た。
  9. It is rather unfortunate that today I did not enjoy the wonderful discussions between teacher and teacher or teacher and students, because on the first and second day the discussions between the professor and other students from different perspectives were exciting and very meaningful. But today I was very happy to school about the history of food culture in the world, it was really so interesting because I really like eating Japanese shichimi peppers.
  10. 1コマ目では各国の調味料の歴史について、2コマ目では開発経済学と主流派経済学の対立について聞けて良かった。
  11. 国際農業というテーマに沿ったとても内容の濃いいい話でした。
  12. 今日の内容はほぼ自分の専門分野ではないが、歴史や社会的物語を聞いているような、留学生としても、すごく面白く、理解しやすい話だと思います。
  13. 現地ではあまり評価されていない食材でも別の地域では高く評価される可能性があり、世界中にまだまだ色々な可能性が眠っていると考えると面白い。
  14. From food to the world economy, I learnt a lot, especially about some of the distinctive Japanese culture and the relationship between the world and Japan economically.
  15. 荒木先生の食文化の授業が非常に興味深かったです。特に東洋と西洋の食文化が互いに与えた影響についての話が最も興味深く感じました。
  16. 経済学分野に触れることは学部以降なかったので楽しかった
  17. 荒木先生の授業ではお腹が空き、鈴木先生の授業では感銘を受けました。非常に濃い1日でした。
  18. 現代の我々に近い学問分野だったと思います。様々な視点から思考することができました。
  19. 全く違う内容の講義二つだったが、社会学的に歴史とか出来事の背景を知るということは面白いことだと感じた。科学の裏付けとなるのはやはり社会で、それを知るには歴史の経緯を然り理解することが重要だと感じた。
  20. The explanation on understanding culture was great and impressed me even more
  21. 農業の経済的な部分を中心に学べました。
  22. どの研究分野でも、常に現場の声を意識することが重要と感じた。
  23. 鈴木先生がお話しした経済についての話は個人的に面白かった。私にとっては未知な分野だったが、とても現実的で面白かった。食文化についての講義でも、実際に食べるものがあんな長い歴史があるという話を聞いて興味深い。
  24. 身近な食品や食材の歴史や文化的概念から、世界全体における売買の現状など社会的概念を幅広く学ぶことができた。特にも農学を経済的側面から眺めたことは自分には新鮮であった。グローバル化、ボーダーレスが進む世界において、合理的な経済が必ずしも正しくはないこと、しっかりと現場を見て論理的に考えることが非常に重要であることを学び、これから世の中に出ていく人間として大変勉強になった。
  25. 食品や経済など自分自身が普段学ぶことのない視点から考える機会を作ることができたのでよかったです。
  26. 今まで無関心だった分野が多く、とても面白かったです。農学はとても実学的なものであると思いました。
  27. It was very interesting to hear the story about how spices and sauces originate and spread to the world. The lecture was a good opportunity for my own research on food globalization. Also, the variety of 3-day lectures teaches me how to think critically about economic and resources issues present in the agricultural industry.
  28. 他専攻からの受講だったが、今の日本や世界における農業が抱える問題についていろいろな側面から知ることができて、他人事ではなく皆が考えるべき内容だったなと感じた。
  29. 世界の調味料がどのように世界中に伝播していったのかとても興味深かった。現代の食文化がどのように成り立ったのか学ぶことも大切だと思った。
  30. 食べるのが好きので、食文化の講義が面白かったです。
  31. 「農業」をこれまで自分が注目してこなかった観点から分析していたので、非常に知的に面白かった。世界の資本主義の世界観のなかで、「モノづくり系」産業は重視されている一方で、ますます「農業」が軽視されていっているということを学び、我々世代でどうにかしないといけないと痛感した。また、「農業」はそれからできる「食」の世界と極めて密接に関連しており、「食」の世界の研究を進めていくことも、自身の研究をよりよくするために重要だと感じた。
  32. 総合討論で更に理解を深めていたので三日目も総合討論を実施してほしい。
  33. Today, I mainly learned about the current situation and knowledge related to food, because it is related to my undergraduate major and food is always a concern in the world, I am very willing to learn about the current situation and issues related to food.
  34. 異なる文化圏での香辛料、調味料の特徴やアジアでの貧困緩和するためにどうするかについて自分からもっと知ろうと思えたくらい非常に興味深い授業をありがとうございました。
  35. 録画講義であればオンデマンドで良いと思いました。
  36. 食文化に関する知識は面白いです。もっと聞きたいです。
  37. 普段きき慣れない内容の講義だったが、特に午前は身近な調味料についてなどで、興味深った。
  38. 普段あまり疑うこともない常識に関して、時には本当に正しいのか立ち止まって考えてみようと思った。
  39. 調味料の文化圏があるということは、大変興味深く、これからはそのような観点から外国の食文化を見てみたいと思いました。また、日本の政府・政策に関しましては、大企業の影響というものが非常に強いことを考えたことがなかったため、そのような視点からもとらえてみたいと思いました。

Q4-1.講義全体に対する意見

    "
  1. 3日間の集中講義ともあり、はたしてその時間の長さに耐えることができるのかという点に対して懸念がありましたが、全体として時間の長さが気にならないくらい講義を楽しむことができたと感じています。一つの講義でここまで多種多様なお話を伺うことができるものもなかなかないため、新鮮な気持ちでお話を伺うことができました。 また、農業と文化の関わりなど、これまで考えたこともないような議題に対して考えることができてとても楽しかったです。また、この講義をきっかけに、このような諸問題に対してより深く考えていきたいと思います。" "
  2. 自分は応用生命化学専攻であり、普段はラボワークが中心である。ただ、本講義では自分が知らない国際的な”現地の”実態を知ることができた。当たり前であるが民族それぞれに文化が存在し、多様な文化が入り乱れているからこそ、お互いを尊重する姿勢を忘れてはならないように感じた。 現在はインターネットの発達とともに世界のスケールがどんどん小さくなってきている気がする。文化を入り乱れさせるハイテク化がいつの間にか伝統を荒廃させてしまっているかもしれない。もちろん変化は変化として受け止めるべきであるが、ナショナリズム的な要素を忘れてしまってはふとした時に立ち返る自己のアイデンティティーを失ってしまうように思う。 今後の世界の食糧需要やエネルギー需要の観点から効率的な世界の設計は必須であるように思うが、今こそ日本的な調和の姿勢を世界に先駆けて発信していくべきなのではないかと感じた。 非常に興味深い分野の講義を様々な視点から行っていただけたので大変満足のいく授業であった。"
  3. 農業を推進させるには文化、工学、経済など様々な要素を考慮した上での精密な検討が必要であることがわかりました。
  4. Thank you for your careful explanation. I hope teachers can give us some specific topics in the discussion.
  5. Thank you for 3 days lessons. Through all the lectures, I once again felt the value of being able to learn under the guidance of teachers with various specialties. I am grateful to be in this environment and want to learn well, have questions, actively seek advice, and be able to make my own point.
  6. ありがとうございました,幸せに,多くのことを学んだ
  7. 先生方が集まって議論する様子は初めて見たので話しを聞いているだけでも非常に興味深くためになった。特に分野の異なる専門知識を持つ先生方が互いに質問しあうことで議論が深まっていくのは先生方の専門が大きく異なる農学国際専攻ならではだと感じた。講義も授業ごとに異なる視点から比較しながら受講できたので網羅的に基礎知識を得られる密度の高い内容だった。
  8. Please keep offering this course, it is fascinating, it can let me learn professional knowledge of different majors, as well as interesting things outside of professional knowledge. For example, I am studying plants, but through this course I learned about forestry, fishery and animal husbandry. In addition, I learned about the food culture of Japan and the world, which broadened my horizons. I was really happy. "
  9. 3日間を通して、途上国に関する様々な農業分野の話を聞けて良かった。 討論は1日目のアンケートを行って、話を進めていく形がいいと思った。また、討論を行う際には対面で行うほうが、みんなが周りにいるため話しやすかったりするんじゃないかなと思った。"
  10. 林業、畜産業、作物、漁業などとても幅広い分野を横断していて興味深かった。
  11. 博士課程になったけど、うちの専攻の先生が具体的どのようなものを研究しているのがよくわからなかったですが、この授業を通して、それぞれの研究が行っている課題、およびそれぞれ文化との関係、どうやって国際交流と協力ができるのかがわかりました。今後違う視点から農業問題を考えられます。
  12. 文化という面から捉えることが無かったので非常に興味深い講義ばかりでした。日本の基準だけで物事を捉えないような意識を大切にしていきたいと思います。
  13. The lectures by the teachers were excellent and I learnt a lot from them that I had not known before.
  14. 全体では溝口先生と八木先生の授業が最も興味深かったです。鈴木先生の授業は発展的な内容だったので初学者の自分にとっては難解でした。他の先生方もそれぞれ研究されているテーマに基づき、授業を展開してくださり興味深かったです。機会があれば、溝口先生と八木先生が開講されている別の授業も受講したいと感じました。3日間ありがとうございました。
  15. さまざまな分野の農業に関することが知れてためになった。ディスカッションも有意義だった。
  16. いかに自分が知識不足で偏った考え方をしていたか身に染みてわかった。世界を見る前にまず日本を理解、自分の仮説を持った上で、この先行動を起こしていきたい。
  17. 大変有意義な時間でした。
  18. I'm glad to choose this course, and I have gained a lot.I hope there will be similar classes next semester
  19. 農学とひとまとめにはできないほど広い分野をもつ学問であると学びました。
  20. 対面で参加した際のメリットが少ないと感じた。溝口先生からいただいた飯舘村シール大事にします!
  21. この3日間で農業と文化について様々な観点から見ることができて、とても良かったと思います。現実的の話を含め、先生方が経験したものに基づく話や意見を聞くのも面白くて、たくさん学びました。一つ提案としては、1日と2日目の議論の時間にはグループに分けてディスカッションの時間を設けるといいと思います。
  22. 農業という中心のトピックについて経済や環境、資源など様々な観点からそのあり方や現状、歴史を捉えることができ、どの講義も非常に興味深かった。また、現状には課題が多くあることも知り、それぞれについて、これからどのように対処していくべきか、総合討論などの内容を参考に自分なりに考えることができたため、充実した時間であった。
  23. 様々な観点から日本と海外を比較したり考えたりすることができたので全体的に楽しい講義でした。また、各日のディスカッションでは他の生徒さんの意見やその意見に対しての先生方の意見を聞くことができて、自分自身の考えや意見と照らし合わせることができたのでとても新鮮な時間で自分の考えを深めることができました。
  24. 先生たちありがとうございます!授業内容も議論で、異なる分野で異なる考え方を聞けてよかったです。たくさんの議題は時間問題で深まることができなかったのは少し残念でした。
  25. Sometimes lecturers' voices were hard to catch if speaking offline. Overall, the lectures was very helpful for me to grab a more holistic view of international agriculture.
  26. zoomのブレイクアウトセッションを利用すると、グループワークも可能なのではないかと思いました。
  27. 講義全体を通して、様々な分野の先生方の講義を集中して聴くことができて、今までの「農業」に対するイメージが180度変わった。農学部出身ではないので、内容の理解に時間がかかることがあったが、総合討論の際に先生方がどのような視点で物事を考えているのかを感じることができて、今後の自分の研究に対しても、もっと広い視野をもって臨んでいきたいと思った。
  28. Because I am still learning Japanese, it's a little bit difficult to understand the lecture without slides. But overall, the lectures are very interesting.
  29. 様々な分野の専門家がそれぞれの知見から集中的に講義を進めており、全体的に「農業」に関する自身の視野が広まったように思える。「農業」といっても、きわめて多くの分野があり、それぞれ独立して存在しているわけでなく互いに密接に関連しあいながら存在している、ということを改めて痛感した。今回学んだ多角的な「農業」理解が、これからの自身の研究の一助になればいいと思う。
  30. 授業後に先生方と討論する時間が設けられていた点がよかった。理解が深まる良い機会であった。
  31. The professors spoke to us in a very understandable way and with sound logic about the current state of agriculture in various aspects and discussed the future, and I think this macro thinking is very important. If possible, I would like to have some time in the course schedule for each professor to have some discussion in class.
  32. この三日間は文化、食料についてもっと自分から学んでみようと思える授業ばかりだったのでとても良い機会をありがとうございました。
  33. グループを作って議論をする方が、有意義かつ活発な意見がでると思いました。
  34. とても面白い講義です。授業も面白いですし、総合討論も興味深いと思います。オンライン講義があるから海外にいっても講義を受けることができますから、感謝しています。
  35. より広い視点で違った角度から農学を考える講義が多く、有意義でした。ありがとうございました。
  36. 農学国際専攻ではないのですが、それぞれの先生方の説明がわかりやすくとても為になりました。グローバルに効率的な農業を推進している方々が多いのかと思っていましたがそうではなく、それぞれの先生方が多くの国に赴かれて様々な問題点と向き合っておられて、現地の声を聞くことの重要さを改めて感じました。この授業を受けて本当に良かったです。ありがとうございました。
  37. 農林水産業に関して、様々な観点からのご講義を伺うことが出来、興味深く思われました。

Q4-2.講義は対面とオンラインのどちらが良いですか?


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Update by mizo (2022.6.10)