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1st International Conference on Global Health (インドネシア・ジャカルタ)

今週は 1st International Conference on Global Health という国際会議で研究発表をするためにインドネシアのジャカルタに出張しています。

今日はこの国際会議の開会式が行われました。
インドネシア民族舞踊で会議参加者への歓迎のおもてなし(冒頭の画像をご覧ください)といったところでしょうか。

インドネシアでは、2019年までに国民皆保険を達成することを政府目標として掲げ、2014年1月1日より新たな国民皆保険制度をスタートしました。
しかしながら、インドネシアでは農業従事者やいわゆるインフォーマル・セクターに相当する自営業者の割合も高く、日本のように国民全員が社会保険によりカバーされる状態を達成するためには多くの困難を乗り越えなければならないという現状にあります。

一方で、インドネシアにはジャムゥと呼ばれる伝統薬(アーユルヴェーダに由来するとされていますが、近世では漢方薬や中医の影響も受けつつ、現在の形に至っています)による治療体系があり、高価な医療を受けられない人々にとっての代替医療の一つとして現在も機能しています。
とはいえ、インドネシアでも近代的な医療システムや国民皆保険が順調に普及するとすれば、インドネシアにおけるジャムゥの社会的な役割も中長期的には変容していくのではないかと思われます。

今回の国際会議では、そのあたりのところを国際会議の場で発表し、出席者と有益な情報交換ができればと考えています。