おわりに

−農地情報モニタリングの将来性

 フィールド研究にハプニングは付物である。むしろそれが想定外であるからこそ新しい発見があるともいえる。リアルタイムの農地モニタリングには数々の応用が期待できる。
 問題は電源と通信の確保である。電源確保のために地域の特性を活かして、太陽光・風力・小水力などの自然エネルギーを利用する工夫も必要であろう。インターネット等の情報インフラ整備も必要である。しかし、実際に設置・運用する上で大切なのは、機器そのものの開発でなく、農作業の邪魔にならない設置場所の選定、トラブル時の対処手順、利用方法の教育など、人的ネットワークによる地道な努力である。常に現場のニーズを的確に捉え、それに応えられる対策を意識することを忘れてはならない。


フィールドサーバによるリアルタイム農地情報モニタリングシステム

  1. はじめに
  2. フィールドサーバ(FS)
  3. システムの構成
  4. 事例
  5. おわりに

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